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2年B組 風身 未来は 2年C組の朝河 理沙と坂井 叶 からイジメを受けていた

職員室

Y先生

僕のクラスの風身未来さんがS先生のクラスの朝河理沙さんと坂井叶さんからイジメを受けていると…

S先生

すいません。私の指導不足です。

教頭

この件はS先生に任せようと思うのですが…よろしいですか?

S先生

はい…

S先生の心情

S先生

そんな、まさか理沙と叶がイジメをしていたなんて…

S先生

いつも会話しているのに気づかなかった…

S先生

私なんかがイジメを解決できない…

S先生

もう…

S先生

どうでもいい

S先生

私は関係ないんだ…

後日、理沙と叶はS先生に呼び出しをくらった

理沙

どうしよう😞💨

イジメのことバレたのかな

理沙

全部未来のせいよ

理沙

あいつさえいなければ

本当にそう

理沙

とりあえず、言っておくけど

何?

理沙

絶対に私達がイジメをしたっていっちゃダメ

理沙

嘘を貫き通すのよ

分かった

理沙と叶がそんな会話をしているとき未来は…

Y先生

未来、今日の放課後理沙と叶と話し合いをするんだ

Y先生

大丈夫、S先生がちゃんと解決してくれる

未来

未来

本当ですか?!

Y先生

あぁ

未来

分かりました

未来はとても嬉しく思った

未来

やっとイジメから解放される!…

放課後

ガラガラ…

未来は教室のドアを開いた

未来

失礼します

そこにはイスが4つ用意されていて、その内の3つにS先生、理沙、叶が座っていた

S先生

こんにちは

S先生

座って

未来

はい

未来は用意されていたイスに座った

S先生

さっそくなんだけど本題に入るね

S先生

もうみんな分かっていると思うんだけど、今日みんなが集められたのはイジメの件について話し合うためです

理沙

未来

!(これで、やっと…)

S先生

私は…

S先生

イジメられる方が悪いと思う

理沙

未来

え…

未来

そんな…

S先生

私が言えるのはそれだけです

S先生

他に言いたい事がある人はいますか?

教室は静まり返った

未来は孤独感と絶望感で胸が押し潰された

S先生

誰もいないね…

S先生

それじゃあ

ガラガラ…

S先生は教室をあとにした

理沙

アッハッハ

理沙笑いすぎ(笑)

未来

...

理沙

何か言いなよ

そうそう、黙っていてもどうにもなんないよ

未来

もう、やめて

理沙

それはさぁ

理沙

無理だよ!

S先生にまで見捨てられちゃったね(笑笑)

未来はその場にいるのが辛くなった

ガラガラッ‼

未来は勢いよく外に出た

その日の夜、未来は一人で泣いていた

未来

(S先生のこと信じてたのに…)

未来

(結局、私は一人なんだ…)

翌日

この日からイジメはさらにエスカレートしていった

しかし、理沙と叶はかなり警戒していたのかイジメが続いてることを知っている教師はS先生だけだった

理沙

未来さぁ、あんたの教科書貸してくれる?

未来

ごめん、次の時間使うんだ

はぁ?

私達優先に決まってんじゃん

未来

でも…

理沙

早く貸しなよ

理沙

もう時間ないんだから

未来は理沙に教科書を渡した

それはS先生の授業の教科書だった

S先生の授業

未来

すいません

未来

教科書を忘れました

S先生

S先生は教科書を理沙にとられたことに気づいていた

S先生

はい

S先生は罪の重みを感じていた

未来の顔を見るたびに心が痛む

S先生

今さら、後悔しても遅い…

S先生

私が犯した罪は決して許されないのだから…

ある日S先生とY先生と未来が顔をあわせる機会があった

Y先生

未来!

Y先生

どうだった?

Y先生

この頃の調子を見るとイジメは解決したのか?

S先生

(まずい…)

S先生

(今ここで未来に話されたら私は…)

未来

えっと…

未来はあったことをそのまま話そうとした

だが…

未来

S先生のおかげで毎日がとても楽しいです

S先生

(え!…)

Y先生

それは良かった!

未来は事実とはまったく違うことを話した

S先生をかばいたかったわけじゃない

ただ、もう自分のせいで誰かが辛い思いをするのは嫌だったのだ…

S先生

(どうして…)

その後もイジメは変わらず続いた

S先生はイジメられている未来を見るたびに心が痛かった

S先生

(未来…)

S先生

(ごめんなさい…)

S先生は次第にそう思うようになっていた

ある時 S先生の授業前

理沙

未来、これ返しといてくれる?

それは昼食の時間に使っていたやかんだった

未来

どうして私なの?

未来

これは理沙のクラスのでしょ?

未来

私は関係ない!

理沙

そんなこと言っていいと思ってるの?

理沙

もうチャイムが鳴っちゃうからさ

理沙

あんたにまかせるの

未来

そんな…

未来

私がチャイムに間に合わない!

理沙

うるさい!

そういってやかんの中の熱湯を私の手にかけた

未来

熱いっ‼

理沙

あんたがわるいのよ

理沙

さぁ、早くしなよ

未来は仕方なくやかんを手にした

キーンコーンカーンコーン🎵

チャイムに間に合うはずもなく未来は遅れて席についた

すると、S先生が近づいてきた

未来

遅れてしまってすいません

未来は自然に火傷している手を隠した

S先生

次から気をつけてね

そういいながら未来の手を掴んだ

未来

え…

S先生

これ、どうしたの?

未来

えっと、こけてしまったんです

未来は慌ててごまかした

S先生

そっか…

すると先生はノートを忘れたといって職員室に行った

数分後、先生が帰ってきた

S先生

おまたせー!

先生はそうみんなに言ったあと、また私の方に近づいてきた

その手には氷水の袋が握られていた

S先生

はい、これ

S先生

ちゃんと冷やさないとね

未来

(え、…)

S先生

やかん、ありがとう

S先生は笑ってそういった

未来は困惑していた だが、心のどこかで嬉しく思っていた

翌日

未来は昨日のお礼を言いに行く事にした

未来

S先生

未来

昨日はありがとうございます

S先生

たいしたことじゃないよ

S先生

気にしないで

S先生

...

S先生

未来…

未来

はい…

S先生

あの時はごめんなさい…

S先生

謝っても許してもらえないことは分かってる

S先生

ずるいよね…私…

未来の目には涙を浮かべていたS先生の姿がうつっていた

未来

先生…

未来

あの時私はショックでした

未来

でもS先生のせいだなんて思ったことはありません

S先生

未来…

未来

一つお願いがあります

未来

きいてくれますか?

S先生

...

S先生

うん、いいよ

未来

良かった!

未来

ありがとうございます

未来

それじゃあ言います

未来

先生!笑ってください!

S先生

え!…

S先生は最初困惑していたが、しばらくすると笑って見せた

未来

やった!

未来

先生が笑った!

S先生

ハハッ😊

S先生

こんなことでよかったの?

未来

こんなことじゃないですよ

未来

笑うってことはとても素敵なことです

S先生

そうだね…

S先生

ありがとう、未来

未来

先生こそ、お願いきいてくれてありがとうございます

二人の笑い声はいつまでも教室に響き渡っていた

END

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