少女side
私は、部屋の隅で膝を抱えて、 顔をうずめていた。
私には、 学校にも、家にも、 居場所が無いの。
親から虐待を受けて、
クラスメイトに虐められる。
耐えられないよ………
もう、この世界に、居場所がないの。
この世界に、お別れしたい。
消えてしまいたい………
………死んでしまいたい。
そう、強く願った。
まふまふ
聞きなれない声がして、 私は顔を上げた。
真っ白の髪に、真っ赤な目。
少女
天使。 その名前がぴったり似合う、 本当に綺麗な人だった。
少女
彼は目を丸くすると、微笑んだ。
まふまふ
まふまふ
少女
まふまふ
まふまふ
まふまふ
''死神''なんて名前には、 似ても似つかない、 太陽のような笑顔だった。
少女
少女
一刻でも早く。また、 辛いめに会う前に。
天使さんは、少し眉を下げる。
まふまふ
少女
まふまふ
少女
少女
まふまふ
少女
少女
自然と笑顔になれるなんて、 いつぶりだろう。
まふまふ
少女
少女
まふまふ
まふまふ
少女
まふまふ
少女
まふまふ
まふまふ
少女
まふまふ
少女
まふまふ
少女
天使さんは私の目を、 手のひらで覆う。
すごく、暖かかった。
まふまふ
まふまふ
少女
少女
ふぅっと、暖かい風が吹いた。
体の奥から何かが抜け出た気がして、 ふわっと、
軽くなった。
生まれて初めて、幸せだった。
まふまふside
少女の身体から、力が抜ける。
僕は少女の身体を受け止めて、 横たわせる。
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
彼は、死んだ人間を天国に送る 死神だ。
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらる
そらる
その言葉だけで、 僕の心は僅かに軽くなる。
死神とは思えないほど、 彼は、優しい。
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
まふまふ
まふまふ
まふまふ
そらる
そらる
まふまふ
まふまふ
そらる
顔を上げると、 そらるさんが僕を抱きしめてくれた。
そらる
そらる
そらる
僕は、ゆっくりと そらるさんの背中に手を回す。
まふまふ
1人でいい。
たった1人でいいから。
そらるさんみたいに優しい人が、
幸せにしてくれる人が、
この子達にもいたら。
救われたのかな。
僕みたいに。
僕はそっと、 意識のない少女の頭を撫でた。
まふまふ
もう一度そう言って、 彼女を天国に送った。
ノンカフェイン
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コメント
9件
菜月さん ありがとうございます〜! 凄く素敵な表現をして下さった…
凄い透き通った綺麗な話…
もも それは私も同じだよ……!