3話
中也思考
太宰思考
中也の家に偲び ( ? ) 込んでから約1週間
太宰
そう 、中也の家には 本当に何も無かったのだ
中也の小さい頃の 写真や想い出 、 家族の写真等も何も無かった
昔 、中也は親と一緒に 住んでいると聞いたが 親が家に居る所を 見た事が1度も無い
家を出て1人暮らしを 始めたと云う線も考えたが 昔から家は変わっていない
故に厭な気が収まらなかった
中也は何時も長袖長絝 を履いていて 、 夏でも 脱ぐことが一切無い
だから私は虐待ではないか 、 と考えたのだ
太宰
厭な感を無理矢理抑え 、 はぁっと溜息を付く
何も無いといいのだけれど
今にも中也が死ぬのでは 無いかと恐怖を覚える
太宰
今にも昔のトラウマが 蘇って来るような 感覚がして 、 息が少し荒くなる
太宰
太宰
中也
密かに自分の中でそう 思っていたつもりだが 、 不覚乍声が漏れていた
そんな願も儚く 、脆い物 だと直ぐに実感する
1人暮らしには少し広い 部屋に一通のメールが届く
厭な気がし 、恐る恐る 携帯の画面を表示させると そこには
「 帰って来ねぇように 」 そう願った人からの メールだった
中也
一瞬吐きそうになる 無理も無いだろう
今1番会いたくない人から 「 明後日帰る 」と メールが届いてしまったのだ
中也
吐き気を抑えながら 今出来る事を考える
今日はひとまず休んで おいた方がいいだろう 明後日迄時間は未だ 有るのだ 、一旦落ち着こう
コメント
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中也辛いな