テラーノベル
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拝啓、谷勇輝様へ
梅雨時、貴方は僕に告白してくれましたね。
けれど僕は告白を断りました。
「 __ 。 」
雨の音で消された僕の声。
あの時僕が言った言葉は、
「 好きだったよ。」
僕は貴方の言葉が嫌いで、でも好きでした。
背中を押してくれる時の
「 鷹也なら出来るよ 」
という言葉と、
応援してくれる時の
「 頑張れ 、 頑張れ 」
という言葉が。
貴方の無責任な言葉に救われました。
貴方は無責任なヒーローです。
僕もなれるかな
無責任なヒーローに。
貴方みたいなヒーローに。
僕もヒーローになりたいから。
またね、ヒーロー。
川崎鷹也より。
コメント
1件
僕の小説は基本的に、 曲をテーマにして書いていて、 この小説は、「 またね、ヒーロー 」 という曲をテーマにしていて。 音楽の世界と、小説の世界は、 違っているけれど、少し似ているものがあって。 もし、どちらかの世界が少しでも欠けてしまったら、僕の世界は崩れてしまう。 小説と、音楽。 貴方に、少しでもいいから、僕の小説でどちらの世界にも触れてみて欲しい。 貴方の世界が、少しでも豊かになるのなら。