~社長室~
江名子
失礼します…
社長
よく来たね、江名子さん
社長じか呼び出し…
なにか悪いことしたかな…
社長
先日、君の企画書を読ませていただいた
江名子
は、はい
社長
そう堅くならずね
社長
知ってのとおり、うちはホテルデザインで売ってるわけだが
社長
"和モダンなラブホ"か
江名子
とにかく畳を使いたくて…
江名子
私自身、祖母の家で育ったこともあり畳に座ってると落ち着くんです
江名子
歴史的な建築様式を取り入れ、上質な空間を演出し
江名子
どこか懐かしいのに…妖艶な雰囲気に…なればいいかなって//
社長
なるほど
社長
確かに上品で非常に怪しい感じがするな…
社長
杉山はどう思う
社長秘書
あ…コンセプトはいいのですが、官能的すぎといいますか…
社長秘書
もう少しさりげない感がほしいですかね
社長
そう。そこでだな
社長はテーブルに1つの企画書を置く
社長
これ、一ノ瀬樹くんの企画書なんだが…
社長
彼は南国と和の融合したラブホなんだよ
江名子
へ、樹が!?
社長
彼、営業だけど元々は企画志望でね
社長
どうしてもっていうから見たんだけど…よかったんだよね
社長
ほら
社長
江名子さんのと少し似てるでしょ?
江名子
…
確かに
一つ一つのデザインは違うけど
畳、障子、なにより
"雰囲気"
が似ている
社長秘書
樹さんのは、官能的要素は少ないですが
社長秘書
"さりげなさ"を感じますね
社長
そう!俺もそれを思ってね
社長
だから樹君と江名子さんで合作すれば素晴らしいものができると考えたんだ
社長
でも閃きは会社では生まれない
社長
鎌倉に知り合いのホテルがあってね、参考になると思う
江名子
!?
江名子
ちょ、待ってください…樹と
社長
二人なら良いものが作れるって信じてるよ
社長
やってくれるね?
江名子
…はい!期待に添えるように頑張ります
…て言われたら
ね
樹
よっ
江名子
あ、樹
樹
話は聞いたよ。まさか江名子と仕事できるなんてな
江名子
本当びっくりしちゃった
樹
楽しみだな
そう言うと
にかって笑って、私の頭に手を置く
江名子
うん//
てか近いな…
樹
じゃ、また
樹と鎌倉か…






