気がつくと家にいた
愛華
あれ?私、どうしたんだっけ?
優弥
姉ちゃん、倒れたんだよ。
愛華
あぁ、そうなの。ごめんね、迷惑かけちゃって。
優弥
大丈夫だから。ゆっくり休んで。
愛華
わかった。
愛華
(優弥は私の弟...でも血は繋がっていない。こんな病弱な私を見て、元気で支えてくれる弟を探したのだろう。こんな時は決まって駆けつけてくれる。すごく優しいけど、時々申し訳なくなる)
愛華
あれ?メッセージ来てる
愛華のline
愛華
あれ?どうしたの?
颯太
愛華か!良かった。何かあったのか?
愛華
んー?いや、爆睡しちゃった★
颯太
そうか...。あのさ、
愛華
なに?
颯太
告白、断った理由、あるんだろ他にも。聞かせてくれよ。
愛華
え?ないってばー!笑
颯太
愛華
愛華
...言いたくない。
颯太
って言うことは他にもあるんだな?
愛華
あ、ごめん!無いから!何も無いから!
颯太
...隠すな。
愛華
本当に、友達としか思ってないから。
颯太
本当か?
愛華
そうだよ。
颯太
じゃあ、もういいよ。何も言わない愛華なんて知らない。
愛華
うん。それでいい。ありがとう
愛華はケータイを置き、天井を見上げた。
愛華
あぁ、これでいい。これでいいんだ。
愛華はいつの間にか頬が濡れているのを感じながら、眠りについた