テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

???

咲希

え!? ここ、どこの学校?
アタシ達、うちの学校の中庭にいたよね?

一歌

う、うん。
それに、どうして誰もいないんだろう......

一歌

あ、セミの鳴き声......?
まだそんな季節じゃないはずなのに

咲希

ん? 他に何か聴こえない?
ギターの音と......誰かの歌ってる声みたいな......?

一歌

この声......もしかして、ミク?

咲希

ミクちゃん?
じゃあ誰かが、ミクちゃんの歌を流してるのかな?

一歌

そうなのかも。
とにかく、声の聴こえるほうに行ってみよう

咲希

歌はあっちのほうから......

穂波

わっ!

志歩

!!

咲希

って、ほなちゃんとしほちゃん!?

志歩

咲希......一歌......。
なんでふたりがここにいるの?

一歌

わ、私達もわからなくて......

志歩

そう。
......はぁ。今からバイト行かなきゃならないのに......

穂波

......その、わたしは、突然ここに来ちゃったの。
そしたら志歩ちゃんに会って......

穂波

それで、どうすればいいかわからないから、
とりあえず歌が聴こえてきたほうに行ってみようって

咲希

アタシ達もそう思ってたとこなの!
一緒に行ってみようよ!

穂波

歌が聴こえてきたのは、この教室みたいだけど......

咲希

だ、誰かいますか~?

一歌

(この教室、来たことがあるような気がする。
たしか夢で見て、それでここでミクと......)

???

やっと来てくれたんだね。
待ちくたびれちゃったよ

一歌

え......!?

ミク

いらっしゃい。4人とも

咲希

ミ......ミクちゃん!?

志歩

何これ。どういうこと?

穂波

ミクちゃんがいる......?
これって映像、だよね......?

ミク

じゃあ握手してみる? ハイ

一歌

え......手......?

ミク

やっと会えたね、一歌

一歌

触れる......。ミクが、本当にいる......!

一歌

ねえ、もしかして夢に出てきてくれたミクなの?
私、聞きたいことがたくさん......!

志歩

私も聞きたいことがある。
ここはいったい、なんなの?

ミク

ここはセカイだよ

一歌

セカイ......?

ミク

セカイへようこそ

一歌

もしかして、ここ......?

ミク

このセカイは、君達の想いでできた場所なんだ

穂波

想いでできた場所......?

ミク

そう。想いはあらゆるものを形にできるんだ。
だからこんなセカイにもなるし、歌にもなる

ミク

例えば、4人に見覚えのあるものもあるんじゃないかな

志歩

何言ってるのかさっぱりわからないんだけど。
からかってるならいい加減に......

志歩

......え? もしかしてこれ、私のベース?
今、背負ってるのに......どうして?

一歌

あ、私のギターも......?
家に置いてあるはずなのに、なんで......

咲希

あ、キーボードとドラムもある!
なんだか、今からバンドの練習始めるところみたいだね

咲希

......バンドかぁ。
ふふ、またみんなでやってみたいな

ミク

いいよ。演奏したいなら、4人で好きに使って

一歌

え?

ミク

言ったでしょ? 一歌。
バンドやってみないか、って

咲希

ここで演奏していいの?
じゃあやってみたい! やろうよみんな!

穂波

え? わ......私はちょっと......。
このあと友達と帰る約束してるし......

志歩

私もバイトあるから。
だいたい、みんな知っててすぐあわせられる曲なんてないでしょ

咲希

でも、昔みんなで演奏した曲ならきっと弾けるよ!

志歩

............

穂波

......あの曲は......たしかに、覚えてるけど......

咲希

じゃあ、あの曲やってみない?
みんなわかるし、そんなに難しくないし!

咲希

それにーーミクちゃんが歌ってた曲だし!

ミク

私が歌ってた曲?
へえ、聴いてみたいな

咲希

ほら、ミクちゃんも聴いてみたいって言ってくれてるよ?

咲希

いっちゃんは? やってみない?

一歌

......私は

一歌

やってみたい。
みんなとあの曲演奏できたら......いいな

咲希

ほら! いっちゃんはやるって!
だからしほちゃんとほなちゃんも、やろうよ~!

志歩

私は帰る。
それで、どうやって帰ればいいわけ? ミクは知ってるの?

ミク

うん。でも......そうだね。
4人の演奏を最後まで聴かせてくれたら、
帰り方を教えるっていうのはどう?

志歩

......何それ

ミク

ふふ。聴いてみたいんだよね、君達の演奏

志歩

......はぁ。本当に、1曲だけだからね

穂波

............。
久しぶりだから、上手く叩けないかもしれないけど......

咲希

やったー! ありがとうみんな!

一歌

(......なんだか信じられない。
またみんなで一緒に演奏するなんて)

一歌

(しかも、ミクの前で......)

ミク

それじゃあ聴かせてよ。4人の音

この作品はいかがでしたか?

10

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚