千陽
千陽
千陽
千陽
千陽
太宰
床に出来た血溜まりを見て溜息をついた。
後の自分が嫌になると判っていながらも手に持っている剃刀を引く
ちくりと痛み切れた皮膚に赤い血が溜まる。
傷口に溜まった血が溢れて腕を伝い床に落ちた。
一つの傷に付き悩みが0.5個消える。
一滴で悩みが0.1個。
自傷で私を救うには此れだけじゃ足りない。机の上にあった黄色い薬の瓶を手に取り10錠ほど掌にだし水で流し込んだ。
薬の瓶を揺らし音を奏でる。残り少なくなってしまった。今度買いに行かなければ…
薬が効くまで少し時間がいるので部屋の床を暫く片付けることにした。
太宰
最初と比べて綺麗になったものの拭けば拭くほど血が広がるので一向に片付かない。
腕に視線を寄せると絆創膏から血が滲み出ている。
太宰
雑巾を何処かに放り投げベットに飛び込むと海の底に沈むようなとても不思議で気持ちの良い感覚に襲われた。
太宰
瞳を閉じると意識が飛んでいきそうで何度か危うかったが結局意識を飛ばしてしまった
目が覚めるととんでもない目眩と、耳鳴り、頭痛、吐き気に襲われた。
副作用が纏めて襲ってきたのもあるが多分貧血もある。 立てない程に辛く自分で無理だと判ったのでなんとか森さんと処に行こうとしたが全く力が入らない。
太宰
太宰
自分でどうにかしなければと思っているが心の何処かで誰か助けてと願っていた。
足に力が入らない
ても震えて電話をかけられない。
目眩で視界がぐるぐる周る。
太宰
私は倒れたほうが楽だと思い目を瞑って体の力を抜いた。
太宰
応答なし
太宰
応答なし
中也
中也
中也
エタノールの香りがつんと鼻をつく。
目を開けると白に反射した日光が差し込んでいた。
そしてお腹の辺りに人肌の温もりがあった。
森医師
森医師
嘘の笑顔で私に微笑む森さん。
太宰
森医師
森医師
此の後森さんの説教は一時間続いた。
森医師
森医師
森医師
森さんはそう言って席を外した。
中也は私の腹の上で眉間にしわを寄せて犬のように唸っている。
血を抜いたから彼の指の先は冷たかった。
太宰
嬉しいような嬉しくないような。
彼の明るい髪を優しく撫でた。
太宰
中也
太宰
中也
目を細めて私に訴える。 何故私に血をくれたの?っと試しに聞いてみた。
中也
中也
太宰
中也
中也
私は顔から火を出し布団で顔を隠した。
何時もちびちび云っているがそう思っていたなんて思われるのは少々決まりが悪いじゃないか…
太宰
中也
中也
中也は口角をあげ微笑する。
私は恥ずかしさとむず痒い気持ちで枕を彼に投げつけた。
中也
太宰
中也
太宰
太宰
中也
此の儘うるせぇっ!とか言われると思ったら中也は溜息を付いて
「なんかあんなら偶には頼れよ」
と私に云った。
太宰
中也
太宰
中也
中也
少しふらつきながら立ち上がった彼の服の裾を掴み私は
太宰
彼は何も云わず私の腹の上でまたすやすやと眠り始めた
おわり
千陽
千陽
千陽
千陽
千陽
千陽
コメント
103件
11月
あの…冬ですよね…? というか,小説の感想になるんですが見てて『うわーっ!いっけめーん!フォォオ!』って騒ぎました☆
ポッキーの日だ!北海道寒かった!!!((( まぁアイス食ってたんですけど☆(?) 今回のお話も安定の尊さだね、好きやわ… 赤面する太宰さん…ふへ((ん