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夏帆
はー、
夏帆
今日も疲れたなぁ
夏帆
もう残業いやだよ……
夏帆
もうあんなとこ、行きたくもないし
夏帆
思い出したくもないよ
夏帆
…はぁ、今日は帰りにあそこ寄ろうかな。
夏帆
…いつもより遅くなったから、
付くのは時間かかるかもしれないけど、
付くのは時間かかるかもしれないけど、
夏帆
でもあそこは私を癒してくれるから、いいや。
1年くらい前の事だった
夏帆
はぁ、今日もつかれたな。
夏帆
早めに帰りたいし、路地裏でかえろーっと。
夏帆
……ふぅ、長い路地裏の道も、そろそろ
街の方に出＿＿＿
街の方に出＿＿＿
夏帆
って、まぶし！！
夏帆
なになに、？
路地裏を抜けてみると＿＿＿
夏帆
なにこれ、凄い……！
夏帆
癒される。
誰かに“会う”って訳でもないのに、
何故か“癒される”。
その景色は、仕事の残業で 疲れ切っていた私を、
癒してくれた。
私は毎日の残業で酷く 疲れ切っており、なのに 夜景を見ると
行きたくもない、 思い出したくもない、 そんな職場に “明日もまた頑張ろう。”という
勇気が出てくる。
何故だろう。
夏帆
まあここに行っても、誰かと会えるわけ
じゃあないからちょっとつまんないという
想いはあるけど……
じゃあないからちょっとつまんないという
想いはあるけど……
夏帆
……
夏帆
いいなぁ、楽しそう。
夏帆の近くで高校生が 騒いでいた。
きっと門限？を破って 遊んでいるのだろう。
夏帆がここに来る時には、 時刻はだいたい20時。
女子高生A
あ〜、今日も楽しかったねー！
男子高校生
…そうだね
女子高生B
また来よー！
男子高校生C
あ〜、ガチでクレンゲーム
楽しすぎるわwwww
楽しすぎるわwwww
男子高校生E
それな〜、また来ようぜwwww
女子高生U
じゃ、今日はここで解散！
夏帆
(いいなぁ…私も誰かとあんな風に遊びたい)
夏帆が中学生のとき＿＿＿
屋上にて
夏帆
やめてよ！！
愛菜
は？やめるわけないから。
莉子
おーらよ！wwww
夏帆
きゃっ！
夏帆
なっ、何…
夏帆
かけ…た…の？
莉子
は、そんなの
愛菜
決まってんじゃん
芽依
生ゴミかけたんだよばーかwwww
夏帆
……
夏帆は、いじめられた経験が トラウマになり、
人と話すのが苦手に なっていた。
＿＿＿友達も特に 出来なかった。
＿だが居た、“これ”だけは。
放課後
陽太
かーほー
陽太
かえろーぜー
夏帆
あ、うん
彼とは、毎日幸せな日々を 送っていた。
彼氏だけはいた。
彼氏だけは＿＿＿＿
学校
※夏帆の通ってる高校
担任
えー
担任
残念なお知らせです
クラスメイト
？なんだろー
担任
昨日、陽太さんが
担任
事故で亡くなりました。
夏帆
……え？
それから夏帆は、 毎日ずっと ずっと ずっと
泣き続けていた。
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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