/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
10分後、2人が戻ってきた時……
新一
だぁかぁらぁ、お前に何がわかるんだって聞いてんだよ
スペイド
全てわかる、と言っているだろう
スペイド
いい加減言葉を理解したらどうだ？小僧
新一
オレは小僧じゃねぇ
新一
もう高校生卒業して大学生だっつーの
スペイド
その制度はよく知らんが、オレからしたら小僧だ
キッド
まだやってますよ…
快斗
大変だよなぁ……
キッド
………………
キッド
ねぇカイト？
快斗
ん？
キッド
なんだかあの2人、イチャついてるように見えません？
快斗
えっ……
キッド
距離がかなり近いですし
快斗
確かに、そーだけど……
快斗
それだけでイチャついてるとは……
キッド
もう少しでキスしちゃいそうですよ
快斗
あー…
快斗
もうダメだ、あれ……
キッド
それじゃあカイト
快斗
なんだよぉ…
キッド
私達もイチャイチャしませんか？
快斗
………………はっ？
キッド
シンイチとスペイド様があんな感じですし、少しだけ……ねっ？
快斗
………………
快斗
いいぜ、少しだけな……？
そういうと、キッドと快斗は 優しいキスを唇に交した
キッド
ﾌｯ……
キッド
顔は同じなんだろうけど、やっぱりカイトには敵わないのでしょうね…
快斗
だぁいじょーぶ、十分綺麗な顔してるぜ……？
快斗
だって、オレと同じだからな……
キッド
…………
キッド
けど、少し違う……
快斗
えっ……？
キッド
私と違って……あなたはすごく優しい人……
キッド
どんな人でも思いやれる……そんな人……
キッド
それ故に自分が苦しんでいる……
快斗
………………
キッド
私は”あなた”です……
キッド
きっと、私とあなたは同じだ……
キッド
だから、分かるんです
キッド
あなたは今、苦しんでいる……
キッド
何を、背負っているのですか……？
快斗
……………………親父の意思、かな……
キッド
お父上の……？
快斗
オレ、向こうの世界ではお前だったんだよ
快斗
だから、怪盗キッドどして宝石盗んで、違ったら返してた……
キッド
向こうでは、あなたが私……
快斗
けど、いくらやっても見つかんなくてさ…
快斗
…………ずっと、ポーカーフェイスを大事にしてきてたんだよ
キッド
ポーカーフェイス……
快斗
けど………………
キッド
けど今では、そのポーカーフェイスも剥がれてきている、と……
快斗
あぁ……
快斗
せめて…新一の前では笑っていたいんだ……
キッド
………………
キッド
あなたは、優しすぎます…
快斗
えっ…………？
キッド
優しすぎるんです……
キッド
誰かを思いすぎている……
キッド
そのまま自分を蔑ろにして……他人を優先してしまっている……
キッド
少しは……休んでもいいんですよ……？
(ｷﾞｭｯ……)
快斗
………………！
スペイド
小僧、お前は何度言えば……
新一
待て
スペイド
………………？
新一
………………
キッド
ｼｰ…
キッドの傍には、大泣きしている快斗が居た
キッドに縋るように泣きついていて、 今までの疲れが一気に溢れ出たように、 ただひたすら泣き続けていた
新一
…………快斗…
スペイド
………………
スペイド
キッド、分かっているな？
キッド
えぇ、もちろんです……(ﾆｺｯ)
新一
どうする気だ……
スペイド
別室を用意させる……
スペイド
そこで休ませろ……
新一
………………わかった
キッド
カイト、しっかり掴まっていてください…
そう言ってキッドは快斗を抱えあげ、 部屋を後にしていった
その後ろに続き、新一も部屋を出た
次回▷▶▷♡200以上で投稿！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページ