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あの夏が飽和する 月島蛍

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あの夏が飽和する 月島蛍

1 - あの夏が飽和する 月島蛍バージョン

♥

49

2022年11月05日

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ピンポーン

月島蛍のお母さん

は〜い?

〇〇

こんにちは

月島蛍のお母さん

あら〇〇ちゃんじゃない

月島蛍のお母さん

あら?!ビショ濡れじゃない!

〇〇

あぁ、大丈夫です

〇〇

蛍いますか?

月島蛍のお母さん

2階にいるわよ〜

月島蛍のお母さん

あがって

〇〇

お邪魔します…

コンコン

月島 蛍

はい…

月島 蛍

って〇〇じゃん

月島 蛍

ずぶ濡れだけど大丈夫?

………

月島 蛍

昨日 人を殺したんだ

君は そう言っていた

〇〇

ッ…

夏が始まったばかりというのに、君はひどく

〇〇

ブルブル

震えていた

そんな話で始まる

あの 夏の日の 記憶だ

〇〇

殺したのは隣の席のいつも虐めてくるアイツ

〇〇

もう嫌になって肩を突き飛ばして

〇〇

打ち所が 悪かったんだ

〇〇

もうここには居られないと思うし

〇〇

どっか遠いとこで

死んでくるよ

そんな君に 僕は 言った

月島 蛍

それじゃ

僕も 連れてって

財布を持って

ナイフを持って

携帯ゲームも カバンに詰めて

いらないものは全部

壊していこう。

皆との写真も

あの日記も

今となっちゃもう

月島 蛍

いらないやw

人殺しと

ダメ人間の

君と僕の

旅だ

そして僕らは逃げ出した

〇〇

ッ…

月島 蛍

ハァッ……ハァッ…

狭い狭いこの

この世界から

家族もクラスの奴らも何もかも

全部捨てて

「君とフタリで─」

月島 蛍

遠い遠い誰もいない場所で二人で死のうよ

月島 蛍

もうこの世界に価値などないよ。

月島 蛍

人殺しなんてそこら中

湧いてるじゃんかw

〇〇

ッ…

月島 蛍

君は何も悪くないよ

君は

何も

悪くないよ

〇〇

うん……!

月島 蛍

結局僕ら誰にも愛されたことなど

無かったんだ。

〇〇

まぁ…w

そんな嫌な共通点で

僕らは簡単に信じあってきた

君の手を握ったとき

〇〇

微かな震えも 既に無くなっていて─

誰にも縛られないで二人

線路の上を歩いた

金を盗んで

月島 蛍

〇〇!

〇〇

蛍…!

二人で逃げて

どこにも行ける気が

したんだ

今更怖いものは

僕らには なかったんだ。

額の汗も

月島 蛍

あっつ…

落ちたメガネも

月島 蛍

あれ…メガネどこだ…

今となっちゃ

どうでもいいさ

あぶれ者の 小さな

逃避行の

旅だ

いつか夢見た

〇〇

優しくて誰にも好かれる

主人公なら…

汚くなった私達も見捨てずに

〇〇

ちゃんと救ってくれるのかな、

月島 蛍

そんな夢なら捨てたよ

月島 蛍

だって

現実を見ろよ?

シアワセの 四文字なんて なかった

月島 蛍

今までの人生で思い知ったじゃないか

「自分は何も悪くねぇと」誰もがきっと

月島 蛍

思ってる

〇〇

これ買いたい!!

月島 蛍

ハイハイ…w

〇〇

おいしそ〜…

〇〇

買って!!

月島 蛍

いいよ…w

〇〇

そーいえば…

あてもなく彷徨う 蝉の群れに、

水も無くなり 揺れ出す視界に、

迫り狂う 鬼たちの怒号に、

バカみたいに はしゃぎあい、

ふと君は ナイフをとった

月島 蛍

え…?

〇〇

君が今までそばにいたからここまで

これたんだ

〇〇

だからもういいよ

モウイイヨ

〇〇

死ぬのは私

一人で

いいよ

〇〇

そして君は首を切った。

まるでなにかの映画の

ワンシーンだ。

白昼夢を見ている 気がした。

気づけば僕は捕まっていて

警察

〜…〜…!!

警察

〜、?〜…

月島 蛍

君がどこにも 見つからなくって。

君だけがどこにも いなくって─

そして時は過ぎていった。

ただアツイ暑い日が 過ぎてった

月島蛍のお母さん

おはよう

クラスの人

〜!!

月島 蛍

…………

家族も

クラスの奴らも

いるのに

なぜか君だけはどこにもいない

月島 蛍

〇〇、

あの夏の日を思い出す

僕は今も歌ってる

君をずっと探しているんだ。

月島 蛍

……(泣)

君に言いたいことがあるんだ。

九月の終わりに くしゃみして

〇〇

クシュンッ

六月の匂いを繰り返す

〇〇

クンクンッ…

君の笑顔は

君の無邪気さは

頭の中を飽和している。

月島 蛍

ッ……

誰も何も悪くないよ。

月島 蛍

(君は何も悪くないから─)

もういいよ投げ出してしまおう。

そう言ってほしかったのだろう?

なぁ──?

あの夏が 飽和する

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