※ 実際の人物や団体などとは関係ありません ※
「グク先輩!」
🐰「!…な、何?」
「好きです!」
🐰「…え?」
「付き合いましょ!」
🐰「…ん?」
これが始まりだった…
このしつこすぎる後輩からの告白は…
🐰「せーんぱいっ!」
🌷「ん!ジョングガ!」
僕は、ずっと年上が好きだった。
前好きになった人が年上って訳でもないけど…
家族でも1番年下な僕は、ずっと甘えさせてもらっている。
そんな僕が、あんな可愛らしい後輩ちゃんを好きになるわけがない。
🐰「会いたくて…会いに来ちゃいましたっ!//」
🐰「迷惑でしたか…?🥺」
🌷「ッ////…ううん!嬉しいよっ!」
ヌナと一緒にいると、安心する。
多分、好きなんじゃないかなっていつも思う。
恋がまだどんなものかも分からないけど…
🌷「今日のお昼も、一緒にご飯食べるでしょっ?」
🐰「はいっ!もちろんです!」
🌷「…ねぇ?」
🐰「…はいっ?」
🌷「私、もう高三なのに…ジョングガの友達の方が、もっと可愛い子いるし、ノリも合う子いるんじゃないの…?」
🐰「…むぅ…!」
🐰「僕は、年上が好きだから、ヌナを選んだんですよっ?」
🐰「同級生とか、むしろ年下なんて有り得ません!」
🌷「…そっか!そうだよねっ!」
🌷「じゃあまたお昼にね~!」
🐰「はーいっ!」
教室に戻ると、友達が俺の名前を呼んだ。
🚹「!ジョングガ~!」
🐰「ん~?」
🚹「あの~…1年の○○さん?」
🐰「…あぁ…あの子ね…」
🚹「え、知ってんの?」
🐰「知ってるも何も、毎日告白してくるんだよあの子…」
🚹「あ、だからあんな軽々しく好きって伝えといてくださいっ!なんて言ってたんだ…!」
🐰「はぁ…」
🚹「お前年上しか興味ねぇもんな」
🐰「年下とかありえないから」
🚹「笑笑ひど笑」
🐰「笑」
_ 昼休み _
ヌナの所へ向かおうと教室を出ると、廊下には例の後輩ちゃんがいた。
🐰「げっ…、!」
「…先輩!」
🐰「もう告白は間に合っているんですけど…」
「…ぉ、お昼ご飯っ…一緒に食べませんっ?」
🐰「えっ…」
いつもより何故か照れてるし、『食べましょ!』じゃなくてちゃんと質問してくれてるし…
この子、意外と普通な子?
🐰「ごめん、予定あるんだ」
「そうですかっ…!」
「あ、本人に直接伝えられなかったから言いますね!」
「好きです!」
🐰「わかったから笑」
「失礼します!」
🐰「うん笑」
後輩ちゃんといると、何故か自然に笑顔になる。
ヌナでいっぱいいっぱいになった脳の中に、後輩ちゃんというスペースがぽっかり空いた。
少し俺、後輩ちゃんに偏見持ちすぎかも…?
そう考えていると、目の前にヌナが現れた。
🌷「遅いから来ちゃったよ!もう!」
🐰「ヌナ!!ごめんなさい…!」
🌷「笑もういいから、早く食べよっ?」
🐰「はいっ…!💘」
そんな日が続いていたが、最近は、ヌナも勉強が忙しくなってきて、僕に構ってくれなくなった。
けど、「勉強落ち着いたら一緒にまたお昼食べようね!」
ってメールでも言ってくれたし!
…でも、寂しいのが今の僕。
誰でもいい。この寂しさを埋めて欲しい…
部活中が終わった直後、ドアの近くから声がした。
「先輩っ!」
🐰「!部活後にもっ…!?」
「んふふ~笑」
満足そうに笑う後輩ちゃんを引き気味に見ていると、肩に手を置かれた。
その手の主は、テヒョン先輩だった。
🐯「あ、あれが例の後輩ちゃん?」
興味ありげに聞いてきた。
🐰「はい…」
🐯「へぇ~…でも、可愛い顔してるよっ?」
そう言って後輩ちゃんの前へと歩き出し、当たり前のように顎クイをした。
🐯「こんな子に告白なんてされたら俺なら即付き合うけどなぁ~?」
後輩ちゃんの目線に合わせるように少し屈み、頭を撫でた。
「ッ…!/////」
…なんだよその反応。
俺が好きなんじゃないの?
そう思った時には遅く、テヒョン先輩の撫でている方の腕を強く握ってしまっていた。
🐯「いてて…!ちょ、ジョングガ…?」
🐰「…!ぁ、すみませんっ…!」
すぐさま手を離した。テヒョン先輩は、ニヤつきながらこう言った。
🐯「ジョングガ、この子のこと大好きじゃん笑」
🐰 ○ 「えっっ!?!?」
🐰「いやいやないですからっ!!!!」
全力で否定すると、テヒョン先輩の肩越しに、悲しそうにしている後輩ちゃんがいた。
「…ごめんなさいッ…迷惑でしたねッ…今気づきました…」
「本当にごめんなさいっ…それじゃあっ…」
その場から逃げるように走っていった後輩ちゃんは、髪を靡かせながら、瞳を濡らしていた。
🐰「えっ…、!!」
🐯「残念。惜しかったねジョングガ…あんなこと言ったらそりゃこうなるよ…」
先輩の言っていることが、俺にはまだわからなかった。
その日から、後輩ちゃんから告白をされることはなくなった。
あんなに嫌だった告白も、今では恋しくなる。
でも、明日はヌナと久しぶりにお昼!楽しみだな~🎶
_ 昼休み _
🐰「先輩~!」
🌷「!久しぶり~!」
ー ギュッ
🐰「わっっ!!」
🌷「寂しかったよ~🥺」
頭を僕の胸に擦り付けるヌナ。
けど、なんにも感じない。
いつもの僕なら、泣いて喜ぶのに…
🌷「じゃあ…食べいくっ?」
🐰「あっ、はいっ!」
その日のご飯は、あまり楽しくなかった。
今日の僕、いつもと違う…
いつもはヌナで頭がいっぱいなのに…
今日は、というか結構前から、
後輩ちゃんが一日中頭の中にいる。
もしや…好き、?
…なわけないな笑
_ 部活後 _
🐯「ジョングガ~?」
🐰「はいっ?」
🐯「今日あんまり良いプレー出来てなかったけど…どうかした?」
🐰「……後輩ちゃん…」
🐯「…ん?なんて!?」
🐰「こ、後輩ちゃんが、頭から離れないんですッッ!」
🐯「!!!」
🐰「前はずっとヌナのこと考えてたのに…」
🐰「しかも、ヌナと少し違うんです、」
🐰「前は、ヌナのこと考えても、何もなんなかったのに、後輩ちゃんの事考えると、心臓を握られたみたいになったり、食もあんまり進まないし、良いプレーも出来ないし…」
🐯「…ジョングガ、」
🐰「はい?」
🐯「それ、恋」
🐰「…え、?」
🐯「少女漫画の主人公も顔負けの鈍感だなお前。」
🐰「す、すみません…?」
🐯「恋だとわかったなら早く○○ちゃんの所行っておいで?絶対に会った方が良いよ?」
🐯「○○ちゃんと会いたいでしょ?」
🐰「…会い、たい…!」
まるで催眠術にも掛かったように、無性に会いたくなった。
そう思った時には、足は動いていた。
🐯「行ってらっしゃーい、ファイト~」
1年の階へ向かう途中に、ヌナが現れた。
🌷「あれ!ジョングガ!」
「!ヌナ!」
🌷「部活終わり?てかどーしたの?そんなに慌てて。」
🐰「…俺、好きな人出来たんです」
🌷「…え、」
🌷「私の事、好きなんじゃないの、?」
🌷「年上が、好きだったんじゃないの、?」
🐰「先輩、」
🐰「僕、"年下"じゃなくて、"○○"を好きになったみたいです。」
皆さんこんちわえむです!
いかがでしたか~!?
随分長い短編でしたけどもね…( ˙-˙ ;)
次回は、"あの"日記を書こうかなと…😳💖
お楽しみに!
それでは、お暇致します🙇♀️
コメント
36件
続き待ってます!
ヌナと会った時は"僕"、○○ちゃんと会った時などは"俺"という所にも注目してくれると嬉しいです🥰
初コメですかね、?? めっちゃ面白かったです🤧