テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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光と闇の禁断恋愛

第2話 - 第2話

1,107

2023年11月20日

#カントリーヒューマンズ

#countryhumans

#カンヒュ

目立たない小説家ヴァイス

その翌朝、悪魔にやられた聖職者は人が使えそうな一人部屋のベットで静かにゆっくり起き上がって、太陽の光を見つめた

🇬🇧

………ここは一体？

🇬🇧

確か……夜に悪魔退治にあの森に行って……それで……

🇬🇧

ダメだ……思い出せない……

ｻｯ!っといきなり大きな窓に掛かっていた二重のカーテンが自動的に閉まり、それと同時にある人物が入ってきた。

🇬🇧

？！

🇫🇷

あ、驚かせてしまったね

🇬🇧

あ……貴方は……あの時の……？！

🇫🇷

ん〜？そうだよ、あの夜……君を気絶させた悪魔だよ。

🇬🇧

……目的はなんです…？

🇬🇧

私を……ここに連れてきた理由……

🇫🇷

理由ねぇ……

🇫🇷

君が特別だから……かな？

🇬🇧

……は？

🇬🇧

基本、悪魔は聖職者を殺すはずなのに……なぜ？

🇫🇷

確かに、聖職者全員大っ嫌いだよ。全員滅ぼしたいぐらいにね。

🇫🇷

でも……君だけはなんか…愛おしくって可愛らしいなって思っちゃってさ。

ﾋﾟﾀｯ……と人間とは思えないぐらいの冷たい手が聖職者の左の頬に当たった。

🇬🇧

？！つ、冷たい……

🇫🇷

あれ？そんなに冷たい？……

🇬🇧

てか……なぜそんなに気安く触れるんです？

🇬🇧

普通なら……魔力の相性で触れられなはず……

🇫🇷

だって、僕にはそんなのないからさ。

🇫🇷

(あれ……？なんだろ、このいい匂い……)

🇫🇷

………ねぇ、ちょっといい？

🇬🇧

え……な、何をする気なんです？……

🇫🇷

少し……力を抜いて？

🇫🇷

そうじゃなきゃ……死ぬよ？

🇬🇧

？！……

脅しをかけられ、訳も分からずただ身を委ねたその瞬間、首元から痛みが出てきて、それが次第に快感に近いものへとなった……

🇬🇧

あ///……はぁ///……はぁ///……

🇫🇷

……///……んん///

🇫🇷

……んぁ///すごい……///すごいよ///

🇫🇷

雰囲気だけでなく、血も美味しい///……

🇫🇷

やっぱ……君は最高だよ///……

🇬🇧

はぁ///……はぁ///……

🇬🇧

……肉までは、食べないんですね///

🇬🇧

噂では……肉までも……食い尽くす……///とかって……言われてたのに……///

🇫🇷

食べたら、君死んじゃうじゃん。

🇫🇷

死んじゃったら君を捕まえた意味が無くなるなってしまうしね…

🇬🇧

……そうですね……はぁ……はぁ……

意識が薄れ行く中、小さな無数の光が視界に入り、次第に首から感じた痛みはどんどん無くなっていった

🇬🇧

もしかして、止血を……？

🇫🇷

うん、人間は僕とは違って再生ができない脆い体だからさ

🇫🇷

念の為だよ。

🇬🇧

それはどうも。

🇬🇧

でも、それは自身の身を滅ぼすのと同じですよ？

🇬🇧

私は聖職者、何時だって貴方を殺せます。

🇬🇧

そしてこの場から逃げ出す事だって出来ます

🇫🇷

ふーん……

🇫🇷

まあそんな事ができた人なんて……今までにはいなかったけど……

🇫🇷

君の場合も楽しみだね♡

🇬🇧

っ……！

🇫🇷

まあ、しばらくここにいるかこの屋敷の中をまわって暇つぶししてって。

🇫🇷

んじゃ！

🇬🇧

あ！どこへ？！……

扉を確認しても、そこにはあの悪魔の姿はなかった。誰もいない屋敷に1人にされてしまった聖職者は……

🇬🇧

あの悪魔が何処かへ行った……

🇬🇧

これは絶対一隅の機会かもしれない……！

🇬🇧

そうなれば……まずは出口を探さないと……！

どれ程の時間がたったのだろう……迷子になりながらも、屋敷を彷って部屋を見ては出て見ては出ての繰り返しをしていると……

🇬🇧

出口は……ここか……

🇬🇧

ようやく……ようやく……着いた

🇬🇧

あとは出て、この事を牧師に言って……

屋敷に出ると、そこから広がっていたのは暗闇だけだった。だが、聖職者にある僅かな魔力で光を作り、森を照らした。

🇬🇧

よし……これなら大丈夫……

🇬🇧

……あの悪魔、私に対して脅しを仕掛け出れないと絶望させ

🇬🇧

私を支配しようとしたと思うと、ほんとに愚かな悪魔だったみたいで良かった。

🇬🇧

早くここから出るとしよう……

そこからまっすぐ…ただただまっすぐその森から抜け出そうとした。だが、幾ら歩いても歩いても、同じ景色が続いていて、終わりが見えなかった。

🇬🇧

はぁ……はぁ……

🇬🇧

一体……いつになれば……この森から……出られるんだろ…

🇬🇧

これ……じゃ……一生……

歩き続いたのと先程の吸血で、体力が消耗しそのまま寝込むかのように、湿った土壌の上で気絶してしまった……

🇫🇷

……言ったでしょ？

🇫🇷

ここからは出られないんだって……

🇫🇷

もしかして、屋敷から出られないと思っていたと思っていただろうけど

🇫🇷

それは違うよ？

🇫🇷

それは……屋敷ではなくこの森にあるんだよ…

🇫🇷

この森こそ僕自身が作り上げた、僕だけの世界…のような物だね。

🇫🇷

つまり……実質僕の手中にいるってのと同じ。

🇫🇷

帰るよ、聖職者さん

🇫🇷

もう二度と脱出しようなんて思わないでね。

聖職者を元いた部屋のベットに寝かせて、じっと見つめていだ……

🇫🇷

この感じ……疲労による気絶か……

🇫🇷

まあ、野生動物とかに襲われてくって良かったけど。

🇫🇷

……本当ならこのまま君の血や肉を食べたいぐらい結構お腹空いてるけど

🇫🇷

もしそんな事したら、可哀想だしちょっと行ってくるね

脱出から一時間後、聖職者はゆっくりと重い瞼を開け辺りを見渡すと、彼はガッカリした様子で起き上がった

🇬🇧

はぁ……降り出しに戻されましたか。

🇬🇧

これじゃ、何もできないのと同様……ん？

🇬🇧

確か……私は森の中で……でもなぜここまで？

状況が読み込めてない聖職者の元に、またしてもあの悪魔がやってきた……

🇫🇷

お、起きたね。

🇬🇧

え……その血は……？！

🇫🇷

ん？……君が寝てたから他の人間を襲っただけだよ？

🇬🇧

な、なんでそんな事を！！

🇫🇷

なんでって……これが僕の本能だからだよ。

🇬🇧

それなら、私を食べても良かったのに……なぜ？

瞳の中に怒りと悲しみとかが混ざっている聖職者を何を思ったのか、聖職者を優しく抱き締めて……ただ静かに言った

🇫🇷

だって……ぶっちゃけ君以外の人間なんてどうでもいいんだ

🇫🇷

僕を迫害してきた奴らだから……仕方ないんだよ……(ﾎﾞｿｯ)

🇬🇧

(迫…害……？)

悪魔の悲しくかすれた声でその言葉を聞いた聖職者は、なにか「感情」を持ちながらも悪魔の力のせいか疲れのせいか……そのまま寝落ちしてしまった

光と闇の禁断恋愛

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