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5件
なんだこの2人、早く結婚しろ😡💕💕 良すぎる…童話の異能良いね✨️ w王子様を殴るお姫様とか前代未聞過ぎて…😇 何気に敦くんとかエリスちゃんが可愛くて歓喜してた🤦♀️💖 ねぇ、しかも読んだ後に気付いたんだけどさ 題名!!!😇😇😇題名があああ!!!😇😇 そこに太宰さんのセリフ忍び込ませたとか凄すぎだろ、マジ神🫵🏻💞💞
エンディングを見た瞬間 思わず痛めていた喉を歓喜が通っていき、叫んでしまいました 白雪姫にシンデレラ……何方も有名な御伽噺ですよね~ そして何方もお姫様と王子様が出てくる…ふむふむふむふむ…これは矢張り…太中の運命ですね~(?)読んでいてとても楽しかったですし、日頃の疲れがすっと消えていった気がします!執筆して下さり本当にありがとう御座います!!!
役2ヶ月ぶりの太中集、お楽しみ頂けましたでしょうか!😖 「はよ結婚しろ」と思った方は、ぜひぜひ、思いの丈を綴ったコメントやハートをよろしくお願いします😊 初コメ様も、気軽にコメントしてくださったら泣いて喜びます😭✨️ 役560タップ、お疲れ様でした!次回もお楽しみに🥰💗
太宰
中也
何なんだ 此の笑えねぇ茶番
元はと云えば…そう、あんな最悪な事態になったのは、俺の不注意が原因であった 。
中也
大した奴じゃねぇのに、逃げ足だけは早い 。 俺は、こういうのが一番癪に障る 。
中也
芥川
芥川
中也
うぅっ……なんで……
中也
ひっぐ…ぐすっ…
中也
なんで死んじゃったんだよ… " 白雪姫 " …(泣)
中也
中也
中也
瞼を開けた瞬間、視界に入ったのは、 夜のビル群ではなく、何とも可愛らしいお花畑 。
そして、変な格好をした人虎 。 人虎と同じ格好をした小人六人 。
極めつけは… 何処かで見た事があるドレスを着た俺 。
中也
人虎は白雪姫?が生き返った?事に戸惑いを見せている…らしい 。 混乱しているのはこっちだというのに 。
…でも確かに、俺が今乗っかっているのは棺 。 益々、訳が判らない 。
中也
中也
うっせぇわ。頼むからそんな演技じみた事をしないでくれ。 余計混乱するから 。
違う。違うんだ人虎。 先ず、此の世界の説明をしてくれ。なぁ。
中也
訳が判らなすぎる此の状況に、 俺が取った行動は……
中也
現実逃避であった____
中也
中也
中也
裾を引きずって格好悪く歩く様は、 可憐な白雪姫(?)とは程遠いであろう 。
通行人の目が気になるが、今はそんな事は如何でもいい 。
歩きづらい
中也
中也
中也
辺りを見渡す 。 矢っ張り此処は、如何見ても元の世界ではない 。
中也
中也
中也
腹は減るし 情報量は多いし 歩きづらいし
十本指に数えられる位には、 最悪な気分であった 。
何かお困りかな?お嬢さん>
中也
隅で座り込んでいる俺に、頭上から声がかかる 。
………なんだか何処かで訊いた事がある気がするのは、きっと気の所為気の所為……
太宰
太宰
中也
気の所為ではなかった 。 否、気の所為であって欲しかった 。
切実に
中也
中也
中也
太宰
何、戸惑った顔してんだよ。 しかも手前、俺より上等な服着てんじゃねぇか此のクソ鯖 。
中也
慣れてねぇよ。 なんだよ慣れたって 。
太宰
中也
太宰
太宰
ん?
太宰
ん??
思考停止していると、太宰は膝を曲げ、恭しく手をそっと握る 。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也
中也
中也
…否
中也
太宰
そう吐き捨て、 顔面に思い切り拳を突き刺した____
中也
此処何処だよ
中也
中也
最早、スカートを履いている事に違和感すら感じない 。 というか、こんな状況で歩きづらい服から解放された事に安堵するなんて、お花畑脳味噌もいい処だ 。 此の状況で働いてくれた俺の適応能力を褒めてやりたい 。本当に 。
ドンドンドン!!
中也
中也
中也
ガチャッ
継母
中也
継母
中也
中也
中也
継母
俺の事をシンデレラ?と呼ぶ此奴は、 俺とは正反対の綺麗な服に身を包んでいた 。
此奴の口調といい、文句といい、正直物凄く腹が立つ奴である 。 こっちは情報整理したいんだよこのクソ___……危ない、また口に出しそうになった 。
_________
地獄のような朝の終了後……
__________
中也
屋根裏部屋に着くなり、 腹の底から溜まっていた息を吐く 。
朝食作りに洗濯、掃除……その他諸々の家事を全部させられてしまった 。 家事は嫌いではないので別に如何でもいいが、彼のクソ___もとい、継母と義姉の性格がまあウザい 。
何時もは気にしていなかったが、絵本の中のシンデレラは、何時もこんな思いをしていたのか 。 今更ながら、同情する 。
中也
中也
中也
中也
中也
中也
中也
中也
此の身に起きた事を洗いざらい思い出してみるが、核心に至るような事は思いつかなかった 。 でもまあ、此の世界が何なのか知れただけでも大進歩だ 。
もう一度太宰を殴り、世界線が変われば確定だろう 。 …否、そもそも、此の世界に太宰は居るのだろうか 。
中也
そう、此処はシンデレラの世界 。 俺が知ってる通りに進むなら……
中也
物語の展開は、予想通りだった 。
否…それにしても、 それは善かったとしても……
中也
中也
中也
なんか、一人でツッコミしてるのも虚しいわ 。 もう考えるのを辞めよう 。うん、そうしよう 。
エリス
中也
中也
魔法使いに敬語って変か…? 否、仕方ない 。相手はエリス嬢なんだし 。 之は癖みたいなものだ 。
エリス
中也
中也
中也
エリス
エリス
エリス
カボチャは立派な馬車に、ネズミは美しい白馬に、トカゲは従者に____
否、そんな事よりも
歩きづらい
中也
中也
中也
此の世界から出るという本来の目的から外れているのは疾っくに判っている 。
否、でも、歩きづらさは仕方ねぇだろ 。 裾が長すぎて引っかかるんだよ 。 ガラスの靴という名のヒール履いてんだよ 。 世の女性は、こんな物を着てるのか??
中也
中也
エリス
エリス
エリス
中也
エリス
中也
煌びやかな装飾が施された大広間 。 天井に吊るされた、見事なシャンデリア 。 舞踏会に相応しい、管弦楽(オーケストラ) 。
文字通り、「絵本でしか見れない世界」が目の前に広がっていた 。
中也
中也
キョロキョロと辺りを見渡す 。
すると、明らかに「王子らしい」服を着た男性が一人居た 。
………なんだか何処かで見た事がある気がするのは、きっと気の所為気の所為……
太宰
義姉
中也
デジャブを感じた 。
物凄く
中也
中也
中也
中也
嗚呼…俺は今から、 此の包帯自殺野郎と踊らなきゃいけねぇのか……
危うく口に出しかけた言葉は、 頑張って飲み込んだ 。
中也
中也
トントンっ…
中也
ラスボスが現れたような、変な気合いを入れて、 後ろを振り返った 。
中也
太宰
此奴、一挙一動がムカつくな
中也
俺すげぇな。此のクソ鯖相手に、 良い演技力を発揮しやがった 。 誰に見せる訳もなく、 俺は心の中で大きくガッツポーズを取る 。
太宰
太宰
中也
中也
これで引き下がってくれるとかねぇかな。 なんて、薄すぎる望みを抱く 。
太宰
ですよね
太宰
中也
中也
そっと差し出された彼奴の手を、 今すぐにでも逃げ出したい衝動を抑えて、握った 。
太宰
二人きりで舞踏会を抜け出す、 というお決まりの展開を経て、 俺と太宰は、城内の庭園で話していた 。
中也
中也
太宰
結論から云おう 。 俺は、悔しい事に、太宰以上には上手く踊れなかった 。
ほぼ、太宰にリードしてもらった 。 物凄く悔しいが 。
太宰
中也
中也
原作通りのセリフを云いながら、 ふと、考える 。
俺は別に舞踏会に行きたいという特別な願望はないので、継母や義姉に止められてもいいが、それがシンデレラにとっては如何なのか 。
シンデレラにとっては、酷く苦痛ではないだろうか 。
……なんて、童話の世界にきて頭が可笑しくなっちまったのか、変な思考を巡らす 。
太宰
中也
中也
中也
中也
慌てて、邪悪な思考を蹴散らす 。
中也
太宰
中也
……いやいやいや、そんな訳ねぇ 。 絶対に 。
カーン____
中也
中也
中也
中也
中也
太宰
太宰
中也
太宰
___逃げるが勝ち、だな
太宰
中也
中也
カランッ…カランッ……
太宰
中也
中也
着ていた綺麗なドレスは、 何事も無かったように元の服に戻った 。
当然、馬車も馬も従者も元に戻り、 残ったのは、ガラスの靴片方 。
中也
異様な煌めきを持つガラスの靴は、 角度を変えると、違う色の煌めきを見せた 。
中也
中也
火照った頭を冷やすと浮かんだ、新たな視点 。 今まで、考えた事もなかった 。
今迄は、世界線が変わるトリガーを知る為に、太宰を追っていた 。 なら、何もしなかったら如何なるのか 。
中也
____________
中也
太宰
____________
中也
中也
中也
まだ確定した訳では無い 。
でも、之迄の不可解な出来事や、此の異能力の事を踏まえれば、そうとしか考えられなかった 。
点と点が線になった事への喜びで、 思わずガタッと立ち上がる 。
中也
中也
中也
中也
中也
自分でも気持ちがいい程のツッコミをして、 頭を抱える 。
中也
折角閃いたのに、 また絶望に押し戻されてしまった 。
中也
中也
中也
賢者タイム、とか云うのに陥った俺は、柄にもない事を、ポツリと呟いたのであった___
太宰
継母
義姉
義姉
義姉
中也
目を輝かせて太宰を見ている義姉達を二階の窓から見ながら、大きくため息を吐いた 。
中也
中也
太宰
国木田
太宰
継母
継母
太宰
〜〜……♪
太宰
国木田
太宰
継母
国木田
執事
継母
中也
中也
ガチャッ
執事
云った矢先に、執事らしき人が部屋に入ってきた 。 横には当然、太宰こと、王子も居る 。
太宰
中也
太宰
継母
中也
国木田
国木田
継母
中也
中也
中也
太宰
部屋に案内され、促される儘に座った 。
太宰は、慣れた手つきで 俺が履いている靴を脱がしていく 。
中也
中也
累計二回目 。 何度、邪悪な思考に取りつかれたら気が済むんだ俺は 。
太宰
中也
妙に緊張した空気が流れる 。 俺も、何の理由もなく、背筋をぴしっと伸ばした 。
_______________
太宰
太宰
中也
俺がそう答えた途端、 安心したように笑う 。
太宰
膝を曲げ、俺の手を取る 。 白雪姫の時と、同じように 。
太宰
中也
継母に義姉、その他大勢の執事に見守れる中、 俺は_____
中也
___プロポーズ( 地獄行き )を 承諾した 。
太宰
中也
中也
『 では、誓いのキスを 』
中也
太宰が、ベールを捲り、目を細めて微笑む 。
太宰
中也
もし、出られなかったら……
俺は_____
……俺は?
____________
___________
意識が、遠のく
…? あれ、俺は…………
中也
目を覚ます 。 其処は、またもや知らない場所 。
でも、今度は洋風ではなく、 至って普通の生活空間であった 。
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也
太宰
中也
呼び方 。態度 。そして服装 。 何時もの太宰であった 。
中也
太宰
太宰
中也
現実と童話の世界との記憶がごちゃごちゃな中、 事の発端を懸命に思い出す 。
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰
中也
太宰
中也
中也
太宰
中也
太宰
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
なんだ此奴 。 また揶揄いのネタにでもする心算か?
太宰
中也
太宰
中也
含みを持つような目を此方に向けながら、 更に続ける 。
太宰
中也
中也
中也
中也
太宰
あれも………
太宰
あれも……
太宰
これも………
太宰
……これだって…
太宰
全部……
中也
心臓が、 ドクドクと可笑しい位に脈打つ 。
顔に熱が集まり、 じんわりと頬に冷や汗が伝う 。
俺が、真逆_____
中也
王子役になる人はね____
中也
中也
終わり