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それいけ！我々軍

第27話 - 彼に感情を、あいつに自由を⑨

501

2022年05月11日

#我々だ

#wrwrd

#wrwrd!

#軍パロ

#男主

よ

エーミールは施設に戻ってすぐしんぺい神に治療してもらい、一命を取り留めた。

ゾム

エミさん、俺をかばって…
俺のせい…

ホムラ

いや、お前のせいじゃないよ。
あの状況じゃ誰かが必ず撃たれてた。
俺も気づけなくてすまんかった。

しんぺい神

ゾム、大丈夫や。
エーミールは生きとるし、じきに目を覚ます。
今は少し休め。

ゾム

…ここおってもええか?
なんか落ち着かんでさ…

ホムラ

ええよ。
目を覚ましたら教えてや?

ゾム

わかった。

病室から離れてからホムラとしんぺい神が話し始めた。

ホムラ

実際、エーミールはどうなんや?

しんぺい神

命は助かった。
いつかはわからんけど、目は覚ますよ。

ホムラ

そっか、なら良かった。

しんぺい神

ゾムは本当に昔のお前に似てるな。

ホムラ

ははは、あんたもそう思うやろ?
ほっとけないんだよなー、失ってからじゃ遅いし。

しんぺい神

そうやね。
俺も、なるべく取りこぼさないように頑張るよ。

ホムラ

お互い、な!
じゃあまた後で。
俺もちょっと疲れたし。

しんぺい神

お前は怪我してないんやろうな?

ホムラ

大丈夫!
もう黙ったりなんかせぇへんよ。

しんぺい神

ならいいや。
エーミール起きたら言うわ。

ゾムはずっとエーミールのそばにいた眠りもせず、大好きな食事もせず、じっと見つめている。

ゾム

………。

ホムラ

ゾム、少しはなんか食わんとアカンよ。

ゾム

お腹すいてへん。

ホムラ

…空いてなくても食べろ。
お前まで倒れたら元も子もないだろうが。

エーミール

……う…ん…

ゾム

!!
エーミール!

エーミール

ゾムさ、、無事ですか…?

ゾム

俺は大丈夫、エミさん、痛い?

エーミール

このくらい、平気ですよ…イタタ…

ホムラ

しんぺい神呼んでくる!
ゾム、頼むな。

ゾムはなんとも言えない顔でエーミールを見つめていた。

エーミール

ゾムさん?
どうしたんです?

ゾム

……ふっ、う〜……泣

エーミール

え"っ!?
あ、あの、俺なんかした…?

ゾム

よ、良かったぁ〜泣
おれ、起きんかったらどうしようと…おもっとった、からっ!

エーミール

ゾムさん…

ゾム

俺、俺な?
エミさんと一緒にいた時間が楽しかった。
俺を笑わせてくれたんは、エミさんが初めてなんや。

ゾム

だからずーっと、会いたかってん。
なんでかとか、理由が分からんかった。
でも、今やっとわかった。

ゾム

俺、エミさんのこと尊敬して、人としてすげえ気に入ってるんや、って!

ゾム

俺に感情を教えてくれた。
悲しい時は泣いたり、嬉しい時、楽しい時に笑ったり。
生きるのが下手くそだった俺に生きる意味をずーっとくれてた。

エーミール

そんなこと言ったら、俺だって。
君に自由を教えて貰ったんやで?
図書館であった時から、君といる時間だけ自由を感じることが出来てた。

エーミール

会えなくなって、苦しかった。
結局自分では自由になれないんやって。

エーミール

そしたらまた君に助けられたなぁ…
ありがとう、君は俺の恩人や。

ゾムはいっそう涙を流し、そして笑った。エーミールもそれを見て泣き笑っている。

その様子を外からホムラとしんぺい神が見ている。

ホムラ

よかった。
エーミールはゾムの心になってたんやな。

しんぺい神

ゾムもまた、エーミールの心の支えに、やな。
いやー、青春感じるでこれ。

ホムラ

いいおっさん二人が何しんみりしてんだろうな!

ホムラはしんぺい神の背中をバン!と叩いて、2人のところに走りよった。

ホムラ

ゾム!
良かったな!

しんぺい神がボソリとつぶやく。

しんぺい神

…ホムラ、お前も変わったな。
俺も安心できるよ。

しんぺい神

よーし!
やっぱり俺の腕は確かやな!
傷の具合見るで。

エーミール

はい!
助けてくれてありがとうございました。
おふたりとも…

ホムラ

俺はホムラ。
急で悪いが、君は我々軍で保護することになった。
それでいいかい?

エーミール

もちろん。
ここに置いてくれるなら、役に立ちます。

ホムラ

期待してるで。
あれ、ゾムは?

ゾム

ZZZ……

しんぺい神

ありゃ、寝たか。
まあそりゃそうやろ。
こいつずーっとお前のそばにいたんやで?
感情の起伏がなかったといえど、優しいからな。

ホムラ

しばらく隣のベッドで寝かせてやるか。
じゃあ俺は手続きの書類を取ってくるから。

ゾムの寝顔が前よりも穏やかで、満足気だった。

総統室

ホムラ

入団の書類くれ〜、って、あれ?
大先生とトントンやん、どしたん?

大先生

お前にはまだ言ってなかったことがあるんやけどさ…

トントン

…エーミールの父親が例の組織『K』と繋がりがあんねん。

ホムラ

…え?

グルッぺン

どこにでも現れるな、あいつら。

大先生

ただ、Kに武器を提供していただけでそれ以上でも以下でもないみたいなんよ。
会社は俺たちで潰すから、しばらくしたら武器の供給が止まる。

トントン

そこが狙い目や。ホムラ、やっと潰しに行けるで。

ホムラ

…そ、っか……
やっと、だな。

グルッぺン

逆に言えば、それまでは大人しくしとかないといけないゾ。
わかってるな?

ホムラ

あぁ、もちろん。
ありがとう、俺が言い出した復讐のためにさ。

大先生

今はお前だけの問題じゃないしな。
ロボロだって兄ちゃん殺されてんだろ?

トントン

わしらだって、敵はなるべく潰しておきたいしな。

グルッぺン

戦力も集まってきたしな。
幹部をあと2人くらい増やせば俺の思い描いたものになる。
楽しみだな。

ホムラ

そうだな。
じゃ、エーミールの手続き終わらせてくるわ。

ホムラは少しだけ笑って部屋を出ていった。

大先生

…俺まだあいつのこと心配だわ。
昔よりマシだけど、自分のことは二の次っていうか…

トントン

せやなぁ…
気をつけとかんと、ふらっと消えそうやな。

グルッぺン

色々な経験をさせて、ここを離れがたくさせてはいるんだけどな。

3人はドアの方をじっと見つめていた。

作者

こんにちは、作者でございます!

作者

エーミールとゾムがやっと互いの胸の内を打ち明けることが出来ました😌

作者

そしてホムラのお話も少しづーつ進めています。

作者

別枠で書くつもりではいますが、メインのお話として進めていかないと自分のキャパが終わる……

作者

さてさて、このお話もあと1話で終了となります!

作者

あともう少しお付き合い下さい🙇‍♂️

作者

それでは、また次回お会いしましょう。

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ホムラ……………昔に何が…

神と思っていいですか？

よ

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