怖い色柱さんと優しい色柱さん（鬼滅の刃）

ジャリ…

私は足がガクガクしているが、頑張っておかあさんの元へ向かった

どんっ！！

ジュク…

結衣が横にいた男を鬼が襲ってきたときに、男を身代わりにしたのだ

男ははらに鬼の腕がめり込んだ

結衣が、街に向かって走っていった

鬼が怖い顔でこっちを見てくる

鬼が速い速度で私に襲いかかってきた

私は目を瞑った…

どんっ…

グチュ…

私のお腹に刺さるつもりだった腕は、私の前髪の半分を切った、それと同時に私のお腹に刺さるつもりだった…腕は…

おかあさんのお腹の胸に刺さっていた

おかあさんは血まみれの手を私の顔につけた

グチョンッ！！クチュクチュ…

鬼はおかあさんの胸に刺さった腕を取った

そして私の顔に生ぬるいのが顔にべったりとついた

目を開けると…

さっきまで私を殺そうとしてきた鬼の首が…

落ちていた

私は恐怖と安心感が同時に襲ってきた

けど、それと同時に私は鬼の首を切った人の姿に見惚れていた

けど、涙は止まらない

ギュッ

お姉さんは私に抱きついた温もりが…

すごくすごく

あたたかい…

ギュッ

お姉さんは抱きつく力をもっと強くした…

私がお母さんの顔を見ると、そこには…

優しい笑顔で亡くなっているお母さんだった

わたしはまたお母さんに抱きついた

体はもう血の気がなくて、人間の体温ではなかった

だけど…すごく

満月の光に映った美久さんはとても綺麗で、その美しい黒い目に、私は惹かれた

美久さんは、私の手を取り、あるきだした

私の命の恩人で、憧れの人だ

今思えば、この人は私の人生の歯車を進めた人