何も考えずに立っていても何も意味が無い。
前を向くといつもと同じ廊下が今日は特別長く狭く見えた。
薄暗い廊下を歩いて居ると角で誰かとぶつかる
伊織
聞き慣れた後輩の声が上から聞こえる
伊織
目も見ず通り過ぎて去ろうとすると腕を掴まれる
ショッピ
伊織
……何その顔。
何か言いたげな顔
何を言おうとしてるか分かってしまう。
「お前もか。」
なんて思ってしまう。
「皆の事を信じてない。」
そんな訳無い。とか言ってる癖に。
ショッピ
ちゃんと言えば分かってくれる。
頭ではそう思ってるのに。
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
伊織
違う。こんな事言いたいんじゃない。
ショッピ
伊織
ショッピ
伊織
伊織
伊織
ショッピ
ショッピ
なんで言い淀むんだよ。
言い切ってくれよ。
違う。信じてるって。
伊織
伊織
それでも離さないショッピの手を振り解き、顔も合わせず通り過ぎる。
何も言えなかった。
貴方の冷たい声を聞くと、思う様に体が動いてくれなかった。
言いたい事沢山あったのに。
「なんであんな事したんですか。」
違う。
そんな事言いたかったんじゃない。
確認したかっただけなんだ。
ショッピ
違うって言い切れなかった。
……貴方を信じ切れなかった。
大好きな貴方のことを。
大好きなのに。
貴方の言った正論に少しでもイラついてしまった自分に嫌気がさす
……貴方の事を信じてない。
信じられない。
貴方の口から本当の事を言ってくれるまで。
ごめんなさい。
コメント
5件
おでは続きを楽しみにしていると言っている

続き楽しみに待ってます
何か泣けてきますね…(?) 思ったのと違う言葉が出るのはよくありますね…バカなので! ショッピ君はちゃんと信じてるって言いきってほしいですね… 応援してます!(p`・Д・´q) ハート10回しか押せませんけどね… でも、応援してるので!!