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フェンス前
双木 詩乃(ふたぎ しの)
フェンスの穴のところを覗いてみると、草原が広がっているそれだけだ。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
来たのはいいものの…これからどうしようかと頭を使って考えていると、一羽の鳩がフェンスの上に乗っていた。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
フェンスに試しに触れると何も起こらなかった。意を決してフェンスに私は登った。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
周りには何もなく、何も起きる気配すらなかった。
フェンスの先は森だった。普通の森だ。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
ゆっくり森を歩いていると、人影のようなものが見えた。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
目を細くして、人影のようなものを見る。人影は、その場に留まる者や素早く動いている者など…不思議で堪らなかったが、危害はこちらに加えて来なさそうだ……が。
早く部屋に戻ろうと後ろに向き直り、歩き始めた時…私の足元に木が落ちていて、それを踏んでしまった。
ヒトカゲ1
一人の人影がこちらの存在に気づき、私に襲いかかった。それはもう目にも止まらぬ速さで。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
腕に痛みを感じ、腕をよく見ると血がじわじわと出て来たのだ。恐らく、この人影にやられたものだ。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
無我夢中でフェンスの所に戻る。途中で、数人の人影に気づかれてしまったが、何とか傷をつけられながらフェンスを超える事ができたのだ。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
今まで病院の外にあんな危険な奴らが居ただなんて信じられなかった。何故、病院側は教えてくれなかったのだろう。
双木 詩乃(ふたぎ しの)
次の日
ある会議室にて…
長瀬 葵(ながせ あおい)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
長瀬 葵(ながせ あおい)
彼女の明るくて温かい声は、氷の様に冷たい冷淡な声に変わっていた。
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
長瀬 葵(ながせ あおい)
彼は自分が何かしたかと過去を振り返る…だが、特に悪い事をしていない。寧ろ、誰からも慕われ頼りにされている先輩なのだ。
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
俺は葵の胸ぐらを掴む。彼女の目は生気がなく、まるで壊れた人形の様な目をしていた。
長瀬 葵(ながせ あおい)
胸ぐらを掴まれているのに、彼女は微動なにしなかった。それどころか、相手の怒りを上げる発言をしたのだ。
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
長瀬 葵(ながせ あおい)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
彼女は彼の手を折って、突き放した。そして、彼の頭を持ち上げた。
長瀬 葵(ながせ あおい)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
長瀬 葵(ながせ あおい)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
長瀬 葵(ながせ あおい)
すると、薄暗い闇の中から一人の男性が手を振って出て来た。
令丈 瑛太(れいじょう えいた)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
令丈 瑛太(れいじょう えいた)
長瀬 葵(ながせ あおい)
今までの二人は一体…何処へ消えてしまったのだろうか。
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
令丈 瑛太(れいじょう えいた)
林道 悠馬(りんどう ゆうま)
令丈 瑛太(れいじょう えいた)