そら
はぁ。)タメイキ
そら
今から、学校。行かなきゃいけないの?
そら
会えないよ
そら
同じクラスになれて、嬉しかったはずなのに...
そら
なんで、こうなるの?...
そら
サボ、ろう...(かな?)
川の上を通る橋の下...
そら
少し、ここに...いようかな。
そら
そういえば、ここで
そら
男の子とあったことあったっけ。
そら
あの子の名前、...
そら
うーん...
そら
やっぱ、思い出せないや
ちょうど三年くらい前かな?
膝を抱えて泣いてる私を見て
声をかけてきた、。
顔を上げると、
〇〇〇くん
どうしたの!そのあざ!
そら
おっ、...おとう...ヒクッ、お...うさんに...
〇〇〇くん
チョットまってて!!
そら
えっ...?
30分くらい待ってた。
家に帰っても、また、殴られると思った。
〇〇〇くん
よかった〜)ハァ、ハァ
〇〇〇くん
時間かかったから、もういないかと。
そら
どこにも、行かないよ。
そら
行けないもん。
すでに泣き止んでた私は、
男の子に冷たく当たった。
男の子は、それでもお構い無しの様子だった。
〇〇〇くん
ケガ、見せて。
そら
?
〇〇〇くん
手当て。しないと
そら
いいよ。そんなの
そら
こんなの、もう...慣れっこだよ。
〇〇〇くん
だめっ!!!!
そら
え?
〇〇〇くん
慣れたらダメだよ。
〇〇〇くん
慣れて、自分をどうでもいいみたいな扱いしちゃダメ!
そら
なんでよ。
〇〇〇くん
...
そら
なんにも知らないくせに!!
そら
あっち、いって!!!!!!!
本気で怒鳴った。
初めてかもしれない、こんなに気持ちをはっきり伝えたのは。
〇〇〇くん
知ってるよ。
〇〇〇くん
おれ、〇〇〇。きみ、そらちゃんでしょ?
そら
え?
〇〇〇くん
同じ、小学校じゃん。!(笑)
そら
...
親の虐待もあってか、学校を休みがちだった私。
たまに登校しても、私を知る人覚えている人なんていない。
...と、思ってた。
〇〇〇くん
同じクラスじゃないけどね!(笑)
そら
なんで、知ってるの?
〇〇〇くん
うーん。わかんない(笑)
〇〇〇くん
でも、知ってる。(笑)
そら
...。
そら
知ってるからって、私の全部を知ってるわけじゃない。
そら
私の気持ちなんて、わかるわけな...
〇〇〇くん
分かるよ!
〇〇〇くん
俺ね。
〇〇〇くん
お父さんが、誰かを叩いてるの、
〇〇〇くん
見たことあるんだ!
〇〇〇くん
お母さんとお父さん
〇〇〇くん
別の家なんだけどね!
〇〇〇くん
お母さんの家に、お父さんと行った時、女の子を殴ってた。
〇〇〇くん
俺は、それが怖くなった。
〇〇〇くん
それ以来、お父さんが、お母さんの家に行こうとする時
〇〇〇くん
この近くの公園に行くんだ!
〇〇〇くん
今は、その帰り!
〇〇〇くん
家から手当てのやつ持ってきたから時間かかっちゃった!(笑)
そら
...。
〇〇〇くん
ケガ、みせて!
そら
うん。
この人になら。
そう思った。
安心して、喋れたのは...いつぶりなんだろう
私は結局家に帰って、また殴られた。
そして、しばらく不登校が続いた。
もう、また、学校に行く頃には、
その子の顔も名前も、忘れてた。
その子は、同じ小学校と言ってくれた。
でも、行っても喋りかけてくれる人はいなかった。
嘘...。なんだ。
そう思ってた。