雨歌
モブ
戸惑う女に向けて、私は真っ直ぐな視線を送る。
雨歌
モブ
雨歌
威勢良く言ったにも関わらず、その女は口をもごもごと詰まらせてなにも言おうとしない。
いや、言おうとしないんじゃない。
言えないんだ。
雨歌
”好きじゃないじゃない”
モブ
モブ
モブ
雨歌
モブ
モブ
千切 豹馬
”好きに決まってるだろ”
”ひょーま”と呼ばれた赤髪のホストは、笑顔で女に言う。
モブ
彼女は悪い笑みを浮かべてそう言った。
雨歌
雨歌
雨歌
モブ
”待ってくださーい!!”
雨歌
モブ
”ここはぁ…”
愛田 美羽
空気を読まずに突如この修羅場に割り込んで来た女は
愛くるしい声でそう告げた───。
”ここはぁ、”
愛田 美羽
乙夜 影汰
雨歌
この人は何なんだろう。
見る感じスタッフの服装…。
モブ
愛田 美羽
モブ
先程まで猛獣のように暴れていた女が嘘のように静かになった。
…この女が来た途端に。
モブ
女は青ざめる。
雨歌
愛田 美羽
”心当たり無いんですけどぉ”
愛田と呼ばれた女はあざとらしくそう言った。
モブ
モブ
モブ
静かだった彼女はまた声を荒げる。
愛田 美羽
モブ
愛田 美羽
愛田 美羽
”愛してるって言ってくれたよ♡”
雨歌
店が大分落ち着いてきたと思ったのに
この女のせいでまた店内は騒がしくなる。
煩い所が嫌いな私は、別の理由で彼女を恨んだ。
愛田 美羽
雨歌
愛田 美羽
乙夜 影汰
愛田 美羽
乙夜 影汰
先程まで黙っていた乙夜さんが
低い声で女に言う。
雨歌
だが乙夜さんのその声で
”愛田ちゃん”と呼ばれる女は
少し顔を曇らせていた。
コメント
1件
気になる展開になってきた…! オォ(*˙꒫˙* )