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初コメ失礼します。 面白かったです。読んでる最中に目から涙が....() あ、あと、最後から数えて3シーン目の最後「悠介の哀しい笑顔が瞳に映ったから俺はもう、何も言えなくて」のテキスト....悠介ではなく、悠佑では無いんでしょうか....。
ミーンミンミンミーン……
いふ
日差しが眩しく輝く夏の日。
俺は祖父母の葬式の為、 久しぶりにこの家に戻ってきていた
いふ
いふ
そんな思いを抱えながら、 家に向かった
いふ
時刻は午前10時を回っていた
親戚などはまだ来ていない様子だ
いふ
いふ
たしか、と自身の記憶を探りながら ただ、部屋を見ていた。
いふ
草みたいな、そんな安心する匂い。 やはりここは居心地は良い。
いふ
いふ
ぼんやりとそんなことを考えて ふと思った。
いふ
いふ
暇でしかないのでアルバムを見て 思い出にふけろうと俺は思った
いふ
いふ
三つほどあったアルバムの中から 一つ比較的新しいアルバムを手にする
いふ
鼻歌混じりに 自分の小さな頃の写真を見る
いふ
しばらくページをめくると 一枚の日記らしきものが入っていた
いふ
日記に書かれた文字を読んで 彼を鮮明におもいだす
いふ
いふ
いふ
"兄貴"と遊んだ、楽しかった記憶。
いふ
いふ
思い出せたことが嬉しくて 同時に悲しくもあって
いふ
彼の名前を呼んだ 想い出を思い出すためにも
いふ
確かこんな風に暑い夏の日だった
いふ
お参りだかなんだかで 一人置いてけぼりの俺。
いふ
ヒマで暇でしょうがなかった俺は 叫んで誰かを探したのだ。
いふ
悠佑
いふ
突然出てきた兄貴についつい驚いた
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
正直、混乱してたと思う。 この時は若干の警戒心も有ったと思う
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
太陽の光に照らされて ヒマワリのように咲く笑顔
いふ
きっとこのとき、 惚れてしまったのだと自覚する
悠佑
いふ
いふ
いふ
スッと自然に手を差し出した。
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
"名前"ではなく、あくまで"呼び名" として、その名前をつけた覚えがある 呼び名はーー
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
少しだけ、ズルをして認めさせた。 そんな気がしてならない。
悠佑
いふ
名前を兄貴に呼んでもらうのは とても嬉しかった
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
いふ
そうして、俺らは遊びに遊んだ。 二人だけだったが、とても、とても 楽しかったのだ。
父親
いふ
遊ぶのが楽しかったからか、 時間が経つのを忘れていた。
悠佑
今思えば、このときの兄貴の顔は 少し、寂しそうにも見えた
いふ
いふ
悠佑
兄貴は不思議そうな顔を見せてたから 俺は自分が思っていた事を言った
いふ
悠佑
兄貴が嬉しそうな顔をしたから 俺も嬉しくて多分、笑顔になってた
いふ
いふ
悠佑
俺を見送る兄貴はなんだかとっても 悲しそうで、苦しそうだった
翌日
いふ
悠佑
俺が呼ぶと兄貴はどこからともなく やってきて笑顔を見せてくれたんや。
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
ここには何度も来たことはあったが、 知らない土地ということもあって 探検ということは禁止されていたのだ
この時は、"アニキと一緒なら大丈夫" と謎の自信があったようで
いふ
こんなことを言ってしまったのだ。
悠佑
いふ
悠佑
いふ
また、この手を使ってしまった。 コレに弱いことを知ってるから 。
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
探検=森探索のイメージがあった俺は 兄貴と共に森へ入っていった。
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
どんなに叫んでみても どんなに名前を呼んでも
音が森の中に静かに響く だけだった
いふ
いふ
不安と恐怖でいっぱいで 走り出して逃げてしまいたかった。
いふ
いふ
いふ
いふ
ザッザッザッザッ……
森の中、何も目印がない中で ひたすら歩き続けた。
動かない方が賢明な判断なのだろうが 今、この状況では動いた方が良かった
_________のかもしれない
いふ
いふ
いふ
泣きそうになったその時だった。
いふ
石畳の階段が見える
いふ
家が、アニキが見つかるかもしれない なんて、思ってた
いふ
いふ
そうやって意気込んで登った。
コツコツコツコツ…… 石を蹴る音がする。
いふ
いふ
ヒュウゥゥッ
嫌な風が吹いていた
いふ
いふ
俺の足は止まっていた。 悪い方向へ考えて恐怖で動けないのだ
いふ
いふ
いふ
できるだけ、明るくいれば 恐怖から逃れられる気がした
コツコツコツ……
いふ
いふ
いふ
音がする理由がわからなくて 信じたくなくて 怖くて逃げたくて動けなかった。
???
化物の声がする。
いふ
…得体の知れない化物の正体は 今の俺でもわからない。
???
いふ
「死ぬ」そう思った……その時だった
悠佑
???
いふ
兄貴が俺を救ってくれた。 惚れなおした瞬間でもあったかもな…
悠佑
いふ
ふわっと優しげに笑う兄貴に救われた だけどその笑顔は涙で滲みちゃんとは 見れていない。
悠佑
???
シュウウゥゥゥ……
化物が黒い霧になって消えた。
いふ
悠佑
いふ
二つの意味で本当に良かったと思った
いふ
安心したからこそ、アニキに、人に 触れたかった。
悠佑
いふ
いふ
兄貴の胸に顔を埋めて ぎゅっと抱きしめた
いふ
悠佑
この時、ほんの少しだけ、 違和感を感じたが気にはしなかった
いふ
悠佑
気にしたらきっとナニカがダメになる
いふ
今はただ君といたい
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
思わず、敬礼しながら返事をした気が しなくもない。
悠佑
空は橙色に染まっていた
悠佑
いふ
いふ
悠佑
この言葉を言うとやっぱり兄貴は ぎこちなく、哀しげな表情を浮かべた
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
コレを言うのに何故か酷く緊張した そんな、覚えがある
いふ
悠佑
その時、兄貴がどんな表情をしていた のか、今の俺に知る術はない。
悠佑
聞こえてきたのは謝罪。
「アニキなら断らない」って思ってた 嫌われたと思って怖くなった。
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
何があるのか、何があったのか
悠佑
本人が言わないのだ。 わかるものも分からない。
そういうフリをするのが 世間の常識なのだ。
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
実際、断られてショックというのも あるにはあったが安堵の方が勝った
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
きっと兄貴の言ったことは正しい だけどそれでも一緒にいたかった
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
悠佑
悠佑
嬉しそうな兄貴を見て 俺も嬉しくなって気分が舞い上がった
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
多分、このとき初めて、兄貴の方から "またね"と言ってくれた気がする
いふ
翌日 午前10時
いふ
悠佑
いふ
悠佑
サラッとこういうことを言うから、 兄貴は凄いというか可愛いというか 今でもそんなふうに思う。
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
テントを指差して言う 果たして子供が組み立てれるのか…
いふ
悠佑
いふ
任されたこと、一緒に居れること 全部、全部嬉しかった。
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
カチャカチャ……ガタッ!…
そんなこんなで、テントが出来上がる
いふ
いふ
"親がいなくてもできる" それがどこか嬉しかった。でも
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
このときの顔が赤らんで見えたのは 気のせいなのか、そうでないのか
いふ
この発言は、相当恥ずかしいモノだと 分かってしまう…… 兄貴が驚いたのもしょうがない
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
テントの中に入ってトランプを出して 早速やろう!と言って始める
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
トランプを円形に並べて、 ゲームを始めた
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
ピラッ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
ほんの少し、気になってたこと。
"あんなこと"があった後だから、 嫌われてないか心配だった。
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
その後も何度か繰り返して遊んだ 挑戦の時兄貴がランニングやら 言い出したので真実に変えたりした ___なんだか、懐かしい
ピラッ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
挑戦の方だと大体無茶振りしてくる だから、真実に_______
もしかしたら、それが"間違い" だったのかもしれない
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
一人っ子……やんな?
いふ
……違う気がする、何かが、違う アニキ、兄貴?…いたっけ
いふ
一人っ子
いふ
悠佑
兄貴は多分、悲しそうだった。
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
ナニカおかしいのは分かってた でも、わからないから。
いふ
ただ、知らないフリをしたいだけ。
悠佑
いふ
悠佑
まるで何事もなかったかのように
話して、話して、真実なんて わからないフリをしたのだ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
抱きしめられてる、アニキに ああ……この時間がずっと、ずっと
"続かないから、人は願うのだろう" と、今はそう思う
いふ
悠佑
いふ
その言葉を言いたくて、分からなくて 結局言えなかった
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
最後のゲームを アニキとの幸せな時間を
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
多分、このときは臆病になっていた あんなこと聞かれたから、かも 抱きしめられたから、かもしれない
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
……なんか、怖い。けど帰りたくない
いふ
悠佑
妙に神妙な面持ちで話すから 驚いて怖気付いたのは しょうがないと思っている。
悠佑
いふ
ゆう、れい?
悠佑
いふ
悠佑
本気や 答えないと でも 嫌や 嫌や 嫌や 知りたくない
そんな真実なんて要らなかった。
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
______本当なら、どうすれば
知らないフリをわからないフリを 続けていられるのか なんて、考えてた
いふ
コレはきっと怖いこと。 やけどそうなった方が良い。だって
いふ
いふ
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
俺たちは外に行った。 きっと、空はキレイな青色をしてる
いふ
まだ、テントの方がマシな暑さや でも外の方が好きやなあ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
日に照らされながら俺らは焼きそばを 食べた。いつもより美味しくて 楽しかった、そんな昼食。
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
スイカの配置!目隠し!棒! 準備は万端!万事おっけー!
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
慎重に、慎重に……と進んで もうすぐのところまできた
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
ドンッ
音がした後、恐る恐る目隠しをとる
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
バキンッ!
スイカの割れる音を始めて聴いた
いふ
いふ
悠佑
いふ
四分割程度に割れたスイカを見て 自然と声が出る
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
みずみずしくて甘くて美味しいスイカ きっとあの時が人生一美味いスイカを 食べた瞬間だった
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
多分、夢中になって遊んでたから 時間が経つのを忘れていた
夕方頃まで、遊んで遊んで、 汗臭くなったのはいうまでもない
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
ぎゅるぎゅるぎゅる……と、 お腹が鳴った、少し恥ずかしい……
悠佑
いふ
悠佑
いふ
真正面からアニキの顔が見れなくて 顔を逸らして答えた
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
そんなこんなで楽しく過ごしていた あの時食べたスイカの味を 俺は未だに忘れられていない
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
その時だった
どーんという辺りに響く音が聞こえた
いふ
悠佑
いふ
アニキの横顔をチラリと見た。 その姿はとっても、とっても
いふ
あの横顔が頭にはりついて離れない ああ、今でも俺は、兄貴が______
いふ
俺が話したと同時に 花火の音が散っていった
悠佑
いふ
ずっと言いたかった その言葉を今、言ってしまった
悠佑
いふ
悠佑
自覚したら、急に恥ずかしくなって 照れ隠しに大声を出す
いふ
悠佑
少し、楽しそうに笑っていた兄貴は 可愛かった。
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
今、言わないと、後悔するから
いふ
人生で最初で最後の告白の時。 顔は真っ赤で格好は全然ついてない それでも俺は言ったのだ
いふ
愛しています と
悠佑
いふ
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
まだ、バクバクとうるさく動く 心臓を抑えつける
悠佑
いふ
頭を撫でられて安心した。 そのあと、兄貴が笑ってああ言った
悠佑
いふ
こんな、小悪魔みたいなアニキなんて なんて、ずるいんやぁっ!!!
いふ
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
少し意地悪そうに笑うアニキも 花火のように笑うアニキも
いふ
言い合って、笑い合って、 楽しくって、花火が咲いていた夏の日
アニキが花火に包まれて キレイで、可愛くて、 好きでたまらなくて
いふ
そんなことをずっと考えていた
花火は終わってしまうことを 散ってしまうことを俺は知っていた わかっていた____ハズやった
いふ
悠佑
いふ
悠佑
その時の兄貴の顔を俺は 見て見ぬフリをした
いつしか花火も鳴り止んで 辺りは静寂に包まれた
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
また、心臓がうるさくなった。 息がうまく吸えない気がしたけど 俺はアニキの返事を待った
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
今が幸せならそれで
幸せはそう長くは続かないから
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
びっくりはしていたけど、 もうなんだか安心していた
このまま、二人で幸せになれる なんて思っていたのだ。
悠佑
いふ
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
真実は突然に告げられた
悠佑
いふ
あまりにも当たり前のように話すから 俺は言葉を失って頭は真っ白だった
いふ
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
いふ
悠佑
いふ
いふ
俺は本気だ 兄貴でも関係ない 一緒におれるなら
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
いふ
いふ
"ハッピーエンド"やんか!
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
悠佑
兄貴の声は静寂の中でよく響いた
いふ
いふ
溢れる涙はきっとすくわれない
悠佑
いふ
悠佑
涙で滲んで兄貴の顔が見えなかった だけど抱きしめてくれた
いふ
悠佑
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
それはたった一つの
悠佑
呪いとなった
いふ
いふ
悠佑の哀しい笑顔が瞳に映ったから 俺はもう、何もいえなくて
ただ、泣き喚く
朝
いふ
テントから出て外に行く 空は晴れていた
いふ
そこに、彼の姿はなかった
いふ
いふ
いふ
悠佑
いふ
彼の姿は相変わらず見えない けど、声だけが聞こえた
いふ
いふ
悠佑
悠佑
いふ
ウソだ だけど俺は 悠佑を信じた
いふ
いふ
悠佑
いふ
俺が死ぬまで、ずっと。
いふ
いふ
涙が溢れてしまいそうなのを 振り払って言った
いふ
悠佑
いふ
悠佑
悠佑
悠佑
いふ
いふ
空に消えていった 兄貴に手を振った
いふ
俺は静かに泣いていた
いふ
いふ
会えるのはきっと何十年も先だけど
いふ
悠佑
いふ
いふ
一度だけの、一瞬だけの声
いふ
でも悠佑はそこにいる
いふ
いふ
いふ
想いを伝えるその日まで