君とオチル。

だって、不安なんだもん。

じゃぱぱの笑顔がまた見れるのかなって。

凄く良い言葉だな。

1944年10月10日

けたたましくサイレンの音が鳴り響く

気づけば母さんに手を引かれて家を出ていた。

1944年10月10日 沖縄大空襲

日本で本格的に空襲が起き始めた年である。

空を見あげれば、見覚えの無い飛行機が 沢山飛んでいた。

街は、焼け野原になっていた。

俺がイメージする、戦争そのものだった。

俺が母さんと交わした最後の会話だった。

なんでっ、！

戦争が怖いものでは無い？

バカ言うなよ俺。

一瞬で人の命が奪われていったぞ。

昨日まで普通に笑っていた人も、もう 星になった。

戦争とは簡単に人の命を奪う。

恐ろしいものだ。

君も無事では無かったら、俺は壊れてたな。

自己中に？

そんなのなれるわけがない。

すぐ近くに助けを求めている人がいるかも しれないのに、放っておくのか？

じゃぱぱの表情は俺の位置からじゃ見えない。

今、どんな表情をしているのか。

何を思っているのか。

俺には分からない。

𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝1000♡