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目を開けると、見慣れない天井が目に入った。天井には美しいシャンデリアが輝き、豪華なカーテンが揺れている。
アソビ
体を動かそうとしたが、ふかふかのベッドに包まれて、まるで体が重い。頭がガンガンして、どうやら昨日のことを全然覚えていない。記憶がバラバラで、何も思い出せない。
アソビ
何かを思い出す前に、部屋の扉が開いた音が聞こえた。
テナー
その声に反応して、思わず顔を向けると、そこにいたのは…。どこかで見たような、いや、まさか…。
アソビ
思わず口に出してしまった。目の前にいるのは、間違いなく俺とそっくりな男だ。顔立ち、髪型、服装、全てが一緒だ。
いや、違う。よく見ると、なんだか雰囲気が全然違う。彼の服は、俺の知っているどんな服とも違って、どこか異世界っぽい感じだ。
テナー
その男は、俺を心配そうに見つめている。その目も、声も、どこか…俺そのものに見える。まさか、これが俺の未来か?
アソビ
思わず質問してしまった。
だって、どう考えてもおかしいだろ。目の前にいるのは、ロリータ服を着た自分…ってわけわかんねえ!
テナー
アソビ
その男が、優しく言うんだけど、冷静すぎて余計に不安になる。俺の顔が、目の前でまた見ることになるなんて…こんなことって、あるわけないだろ!
アソビ
その言葉を言って、ようやく自分が何を言ってるのか分かる。だって、目の前にいる男は俺の顔をしているんだ。
……まるで鏡を見ているみたいだ。
アソビ
テナー
その青年、まるで俺の鏡みたいだ。片目を隠すように前髪が長くて、癖っ毛もないミディアムヘア。そして、その顔立ちが…自分にそっくり。まるで俺がもう一人いるような感覚になる。
テナー
アソビ
アソビ
テナー
アソビ
テナー
アソビ
テナー
その言葉でようやく、俺は現状をしっかり認識した。目の前にいる青年の顔は、確かに俺に似ている。でも、どこか違う。何かが違う…その違和感が、俺をさらに混乱させる。
アソビ
テナー
アソビ
テナー
テナー
テナー
その言葉を聞いて、俺は改めて状況を整理しようとした。昨日…確か、あのピアノの音色を聞いて、俺と姿形が似ているタバコを咥えた男と眼鏡をかけている俺と……質問責めされて意識を失って、それから…。
テナー
アルカノーレ…?その言葉に、俺は一瞬耳を疑った。
アソビ
思わずそう聞いてしまったが、カウンターテナーは冷静に答えてくれた。
テナー
ロリータ服を来た俺……カウンターテナー曰く、この世界にいる人たちの大半は声を持たず、手話や音楽を用いた言語でやりとりをしている。 声を持つ者は珍しく、国に何らかの形で保護されるとのことだ
声帯に魔力が宿っているのであれば……
テナー
アソビ
テナー
テナー
アソビ
テナー
うーん、全くピンとこないな。でも、話を聞いているうちに、なんとなく納得する自分がいる。
アソビ
テナー
そう言うと、カウンターテナーは微笑みながら、一つの部屋の扉を開けた。どうやら、俺に色々と話す準備が整ったようだ。
アソビ
バス
アソビ
バリトン
バス
扉に入ると少しずつ周りの状況が掴めてきた。自分の周りにはカウンターテナーとメガネを掛けた俺がバリトン。それに…あの、治安の悪そうな俺が……バス。
あれから何がどうなったのか、混乱しながらも、少しずつ思い出す。昨日、俺と似た姿を持つ彼らとの出会いで意識を失ったこと。それから、あの男――バスに銃を向けられたこと。思い出しただけで、今でもちょっと鳥肌が立つ。
バス
アソビ
バス
アソビ
バス
バリトン
バス
その一言だけ。何の感情も込められてない返事。まるで俺の怒りが微塵も届いてないようだ。 思わず言葉を失う俺。こんな返し、想定外だ…。俺の声が通じてないのか、それとも単純に面倒くさがられてるだけなのか。
アソビ
バス
アソビ
テナー
バリトン
バリトン
アソビ
昼過ぎ…… 俺は言われるがままに馬車に乗せられた。揺れる馬車の中、俺はどこか気まずそうに窓の外を眺めていた。景色は美しく、穏やかで、何もかもが現実離れしている。 それなのに、なんだか落ち着かない。
アソビ
バス
アソビ
アソビ
バス
バリトン
アソビ
バリトン
バス
アソビ
テナー
アソビ
テナー
アソビ
バリトン
バス
アソビ
バリトン
その間にも馬車はゆっくりと進み続けていた。やがて、窓の外に巨大な城が見え始める。 白く輝くその姿は、どこか神聖で近寄りがたい。
アソビ
呟くと同時に、馬車はその門をくぐり抜けた。俺の胸には、期待と不安が入り混じった感情が渦巻いていた。