しべつやさん

しべつやさん

注意 ↪︎ 1話をご覧ください

Part 5

start

なつさんのアドバイスを聞いてから ､ 次の日

色々沢山考えて 、 すちさんに自信を持って見せれるアイディアを思いついた

今日はそのイラストを描く日

上手く描けるといいな 、

またこの人寝とる 、

冷たいフローリングに横たわって寝ている

ほんとにこの人どこでも寝れるんや 、

絶対体痛いやろ 、 それ

（ ﾆｺ ｯ

（ むっ

何この人 、 不満そうな顔しとる 、

そんなことは置いといて 、

しゃがんでいた体制から近くの椅子に座り ､ 自分のカバンから筆や絵の具を取り出す

一応 ､ あとで何か言われないように保険をかける

やろう … そう意気込み軽く深呼吸をする

で … きた ､ .ᐣ

これで … ほんとにいいのかな ､

すちさんの心に …

俺が動きを止め ､ それを見たすちさんが聞く

椅子を少し後ろに引きずり 、 すちさんに見やすくキャンバスを見せる

… 無言 、

どっちの意味だろ 、

驚いているのか微かにすちさんから喘鳴が聞こえる

まぁ ､ 当然だろう

俺の描いた絵がイメージと違ったんだから

俺が描いたすちさんの絵は 、 悲しいような無のような自分でもよく分からない表情

そして 、 体の一部などパズルのピースのような色がなく所々掛けている絵

簡単に言えば 、すちさんがパズルの絵見たくなっていて 、 まだパズルの完成途中みたいな絵

確かに 、 俺が書い描いたすちさんだからそうなるのかな .ᐣ

大丈夫 … 俺 、 怖くないから

って … 沢山喋っちゃった…

すちさんずっと無言だけど大丈夫 …

なんで泣いて っ .ᐟ‪

ﾆｺ ｯ

ある日 ､ クラス1絵が上手い子が居た .

その子の名前は " すち "

彼は 、 色んな友達から絵を描いて欲しい .ᐟ‪ と頼まれ 、 沢山の絵を描いていた

勿論 、描く時の大変さや 渡した時の相手の笑顔

それが好きだったから

絵が大好きだったから

けど 、 ある日のクラス替え

そして 、 初めての美術の作品を展示会に出す日

彼の絵は上位3位にも入らなかった

その順位を知った時

自分の大好きだった絵 、

自分の1番の強みだったものが一瞬で崩れた

初めて 、 1番大っ嫌いなものができた

それから 、 沢山学んで 、 沢山描いても自分の納得する絵は掛けず

順位は上がることなく 、 逆にどん ゞ 下がっていく一方だった

そこからずっとスランプ気味の彼はとうゝ 絵を描くことが辛くなった

そして 、 同時に消えたくなった

家に帰ると 、 なつさんが誕生日席に座っていた

突然 、 背後から声を掛けられ大声を出す

ほんと心臓に悪い 、

（ ﾑｽ ｯ

案外このお仕事人気なんかな 、 .ᐣ