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作者
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僕と影山は卒業式のあと、家にも帰らず、一直線に最寄り駅まで来た。
僕も影山も卒業式の荷物のままだ
あたりはもう暗かった。
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
本当にコイツ死ぬことしか考えてないんだな
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
電車に揺られ、僕達は死にに行く。
もう夜遅くて人は僕らだけだった。
1回目の乗り換えを過ごし、もうこの電車の終点で僕らは死ぬ。
もうそろそろ終点だ
所持金が少なかったので、ここまで来るのにそんなに時間はかからなかった。
隣の影山はスヤスヤと寝息を立てて寝ている
これから死ぬという実感が湧かない
影山と2人で死ぬ いかにも現実味がない話。
まぁこのフワフワした気持ちのまま死ねたら本望か
流れる景色の中で ふと3年間のバレーを思い出す
僕にとってはたかが部活のまま だったけど3年やり続けたことに 意味があるのだろう。
でもたまに楽しかったな。
でも今更後悔はないよ。
次は終点 △△駅、△△駅
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
僕らは改札から出て浜辺に降りたあと、少し歩くことにした。
別にすぐ死んでもいいけど、影山と普通に話がしたいから。
夜遅くで人は僕らだけだ。
目の前には黒い海が果てしなく続いていて、潮の音と足音だけがする世界だった。
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
月島蛍
特に強調もせず、普通に話の流れで聞いた。
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
ずっと押し殺していた言葉を
3年間、言えなかった言葉を今言う
これから死ぬんだから少し、雰囲気があってもいいじゃないか。
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
うすうす気づいていた。
影山は早く死にたいんだって。
まだもう少しと思っていたのは僕だけだって。
月島蛍
僕らは近くの桟橋の上に立った。
近くに灯台があり、そこの光が漏れて、僕らを薄く照らす。
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
影山飛雄
海を眺めながら寂しそうに言う
そんな影山がどこか遠くに行ってしまうようで何となく怖かった。
本当なら死ぬ以外のことで影山に 何かしてあげたかった。
彼のプレーをまた見たかった。
でも何もできないって僕も彼も とっくに分かっているから。
影山飛雄
月島蛍
月島蛍
影山飛雄
影山飛雄
月島蛍
落ちていく。
君の手を絶対に離さない。
海面を照らす灯りが遠ざかっていくのが見えた。
服が水分を吸って下へ下へと 引きずり込む。
次第に何も見えなくなってきた。
メガネも衝撃でどこかにいってしまった。
君の顔は見えないけどそこにいることは確かだ
水中で『愛してる』と言った。
『愛してる』という言葉も水中では泡になって消えていく。
意識も遠ざかってきた。
体中冷たい。 だけど影山を握っている手は暖かい気がした。
影山はもういったのかな
影山、僕はどうしようもなく 君が好き。
もし君と出会うあの日に戻れたなら
僕は、僕は。