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あれからウィリアム兄様に見つからないように図書館に行っては本を借り、自室で読む。 そしてまた、新しい本を借りに行く、を繰り返した。
そして俺が最も恐れた日がやってきた。
そう、教師が俺の部屋に乗り込んできたのだ。
アルト
アーミラ・カナラリア。 この学校の校長であり、「魔女」と呼ばれた女性。
光魔法の使い手で、火魔法も使える2属性持ち。 その2つの魔法を器用に操ることからシンプルに「魔女」と呼ばれるようになったらしい。
アーミラ校長
それはまずい。 いくらチートな能力があるからと、死ぬようであればチートなど関係ない。
アルト
アーミラ校長
そう言ってアーミラは去っていった。
そして、次の日。
俺は約束通り教室に向かった。
周りはざわざわと騒いでいる。
少し魔法で聴力を上げて、耳をすましてみた。
「あいつじゃね?噂の無属性王子」
「こっちは真剣に勉強してんのに王子ってだけで学院来てんの普通に迷惑」
「王子サマは苦労しなくていいなぁ」
俺に対する陰口、悪口の数々。
俺は無視して堂々と歩いた。