この作品はいかがでしたか?
10
この作品はいかがでしたか?
10
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私の初恋
それは、気付くのに時間がかかった
雲雀
大地
尾谷大地
クラスでは目立たない物静かなヤツ
運動神経抜群で、イケメンで、女子にモテモテ
そんな男子が私の好み
そう思っていた。
芽依
雲雀
尾谷君と私の接点といえば同じ図書委員ってこと
今だって、本を読んでるでしょ?
私は本を読むのって好きじゃないんだけど、
尾谷君はすごく嬉しそうに本を読む。
ずり落ちそうな分厚いメガネをかけ直しながら
必死に必死に文字を目で追って
ほくほくした顔でページをめくる。
あっ、姿勢を正した!
ドキドキする展開になったのかな??
ブックカバーつけててわかんないけど、どんな本読んでるんだろう?
なんでかな、聞こうと思うと聞けないんだよねー…
芽依
えっ、尾谷君と目が合っちゃった!!
びっくりしてる…!ふふ。
芽依
芽依
芽依
雲雀
芽依
今、尾谷君も「え」って口してこっち見てたよね!?
なんか、悲しそうな顔してる…
芽依
芽依
雲雀
雲雀
雲雀
石井は、私が好きな
タイプ
それだけ。
タイプに当てはまるってだけ。
でも
タイプが全てじゃないよね?
芽依
雲雀
私は、右斜め前に向かって歩いて行く。
本を覗き込んでる、大好きな背中に向かって。
雲雀
大地
雲雀
それまで言って、私はびっくりした
今、なんて言おうとしたの!?///
芽依
雲雀
大地
やけくそだけど、ちゃんと話せた。
ついつい目で追っちゃう、知人Aにすぎないあいつと。
けれど、自分の気持ちに気付いた今は違う。
まさかのこれが初恋!?って感じだけど、そうらしい。
初恋って、くすぐったい。