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記念(?)1作目!

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記念(?)1作目!

1 - 始まりと終わり

♥

12

2025年09月15日

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ある屋上に向かって、光彩は走っていた。 屋上へ上がる階段には光彩の息遣いと光彩の足音が響いていた。

屋上の扉を開ける音が妙に大きく聞こえる

光彩(きらり)

そこで、何してるの!?

見るとフェンスと外側に人が立っていた。 綺麗な黒髪を靡かせ、生気の抜けた目で光彩を見る。

澪(れい)

何?

澪(れい)

、、、誰あんた。

光彩(きらり)

、、、なんであなたそこにいるの?

澪(れい)

見て分からない?自殺だけど。

光彩(きらり)

な、なんでそんなことするの?

澪(れい)

なんでって、人生がつらいから。

光彩(きらり)

辛いからって、死ぬ必要無いじゃん、

澪(れい)

うるさいなぁ、関係ないじゃん、黙っててよ、

光彩(きらり)

で、でも、、、

何も言えなくなって俯く光彩を見て、澪は光彩から視線を外し、足を動かそうとする。

光彩(きらり)

で、でも!

足をもどし、光彩を睨む

澪(れい)

、、、何、

光彩(きらり)

死んで欲しくない、

澪(れい)

、、、何言ってんの?

光彩(きらり)

、、、

澪(れい)

うちら初対面じゃん。あんたには関係ないのになんで死んで欲しくないとか言うの?

光彩(きらり)

で、でも、この後、遊んだりしたら、友達に、なれるかもしれないし、

光彩(きらり)

だから、お願い、死んで欲しくないの、絶対、楽しいって、思わせるから、生きたいって、思わせるから、時間を、猶予を、頂戴、

光彩の言葉は途切れ途切れで、忙しなかった。 だが、必死さが伝わったのか、呆れたように澪が言う。

澪(れい)

、、、あ〜、白けたわ

澪がフェンスの内側に戻る

澪(れい)

わかった。1週間ね。

光彩(きらり)

、、、え?

澪(れい)

だから、1週間で私の気持ちが変わったら、死なないであげる。

光彩(きらり)

あ、ありがとう!

光彩(きらり)

わ、分かった、じゃあ、また明日、正門の前で!(手を振りながら帰って行く)

澪(れい)

ん。(手を振り返す)

正門に来た澪を見つけ、光彩が近寄る

光彩(きらり)

あ、来てくれたんだ!

澪(れい)

うん。
で?どうするの?

光彩(きらり)

あ、えっと、近くに遊園地があるみたいだから、そこに行こう!(スマホを出して)

澪(れい)

ん。わかった。

そして、2人は遊園地に向かって歩き出す。

1週間、2人は色んな所へ行って遊び回りました。

そして一週間後、光彩は澪に屋上に呼び出されました。

光彩(きらり)

あ、ごめん、澪ちゃん、遅れちゃったかも、

澪(れい)

ううん、大丈夫。

光彩(きらり)

あ、それで、澪ちゃん、どうしたの?

澪(れい)

、、、私ね、1週間、思いっきり遊んでみて、楽しかったの。

光彩(きらり)

あ、じゃあ、死なないで

澪はフェンスに近づき、寄りかかる。

澪(れい)

だからね、ありがとう。光彩。

すると、フェンスが外れ、澪と共に落ちる。

光彩(きらり)

、、、え?

光彩は屋上の下を見ることしか出来ない

あの後、澪ちゃんは、病院に送られていき、死亡が確認されました。 私は、未だに何故あの時澪ちゃんが屋上から飛び降りたのかは分かっていませんが、多分、私の努力不足だったのでしょう。 私は、澪ちゃんの死後も、誰かを助けるためにこの職業に着きました。 私は、あのことを一生忘れないでしょう。

作家 河野 光彩

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