放課後、ちゃんと1年4組の前に行く。 1年は終わるのが早いようで、どのクラスもみんな下校している。 1年4組の前に行くと、微かに聞こえる声。
ナラ
ナラちゃんの声。てかなんでらいおんくんって... 私だけの呼び方なのに...。
テヒョン
え、らいおんくんもいる?しかもキスしていいよって...、 どういうこと...
ドアのガラス張りのところをバレないように見ると、2人がキスをした。 らいおんくんはきっと気づいてない。 ナラちゃんと、一瞬目が合ったような気がした。
なんで2人はキスしてるの、? 舌を入れながら深いキスをする2人。 涙が視界をぼやけさせる。 うまく息ができない。呼吸が苦しくて、同時に胸も苦しくて。 あぁ、私気づいちゃった。
気付かれないようにその場を離れる。 下駄箱までダッシュで走って、
あなた
涙を止めたくても、止まることなく流れ続ける涙。 ナラちゃんとらいおんくん...は...つきあってるのかな... きっとそうなんだろう...。
らいおんくんとナラちゃんが付き合ってから気づくなんて...遅いのに。 気づきたくなかった、もしかしたら前々から気づいてたのかもしれないね... らいおんくんと他の人がちゅうするのが嫌なのも、 ほかの女の子に優しくしてるのを見ると胸がきゅうってするのも、
らいおんくんが好きだからなんだ。
今頃2人はもっと深いキスをしてるんじゃ... 考えたくもないよ。らいおんくんのばか。 らいおんくんの...ばか...。 そしたら後ろからぎゅってされて、でもらいおんくんの匂いではなくて。 振り向くといたのは、
ジン
だ、誰だっけ...確か同じクラスの...
ジン
わ、私声出てた...
あなた
ジン
あなた
ジン
この人...意外といい人なのかな。
あなた
ジン
あなた
らいおんくんのせいだもん...もうらいおんくんとナラちゃんは... 学校でキスするほど... 私は祝福しないといけない?...無理だよ。 らいおんくんが好きだから無理だよ...
あなた
ジン
グク
あなた
グク
ジン
この人キャラ掴めない...
グク
あなた
ジン
あなた
ジン
グク
帰り道、うさぎくんはさりげなく手を繋いでくる。
グク
...らいおんくん...だよばか。
あなた
グク
その名を出すなうさぎくん。 また視界がぼやけてくるから。
グク
なんてつぶやくうさぎくん。
グク
あなた
グク
あなた
らいおんくんが帰ってきたときどうしようか...。 今日は絶対会っちゃだめだ。泣いちゃう...
グク
あなた
グク
なんて優男なんだ、うさぎくん...
あなた
家について、すぐ自分の部屋に引きこもる。 恋したの...はじめてだな。 辛いんだね、恋って。 まさか、キスしてるところを見せつけられるなんて。 しかも深くて甘いキス。
だからナラちゃんは私を呼んだんだ。 らいおんくんはナラちゃんの頬に手を添えた。 私にキスする時と同じように。 胸が嫌な音がしかたてない。胸がきゅうきゅうして、思わず胸を抑える。 私の目から出る水滴が、ぽたぽたベッドに跡をつけていく。
あなた
名前なんて呼んだって、意味ないのにね。 私のとこに来てくれるわけないのにね。 そんな時、玄関のドアが開いた音がした。 きっとらいおんくんが帰ってきたんだ。 らいおんくんの気だるそうな声が響く。
テヒョン
グク
テヒョン
グク
テヒョン
そう言いながら、私の部屋の前に来るらいおんくん。
テヒョン
らいおんくんの顔なんて見たくない。 帰りもナラちゃんと帰ってきたのかな。
グク
テヒョン
そういうこと言うから期待しちゃうじゃん私...。 しかも寝顔なんて何度も見てるじゃんか。
グク
テヒョン
その名前に、心がビクッてする。 ナラ...呼び捨てになってるし...
所詮、私はねーちゃん。 ナラちゃんは彼女。 もうミスコンで戦う意味もなさすぎるよね。 涙でぐちゃぐちゃになった顔を隠すように、ベッドに顔を沈めて 私は眠りについた。
それからちょっとしたころ、ドアのノック音で目が覚める私。
あなた
寝てる時も泣いてたのか、私。
グク
あなた
鍵を開けてうさぎくんを見上げれば、
グク
って頭ポンポンしてくれる。 きゅん。
あなた
作り笑いも、うさぎくんは分かってくれる。
グク
あなた
グク
よかった...って思うんだけど、やっぱり顔を見たくなる。 らいおんくん...。
あなた
グク
すごい美味しいし、うさぎくん天才!?
あなた
コメント
4件
ならって子、うざいんだけど💢💢 死んでしまえば良いじゃん。 そんな人、可愛くも無いし、ブサイクでキモい
なんかグクのご飯絶対大学芋入ってるww
ナラって子ちょっとうざくなってきた 〇〇が可哀想😭 続き待ってます!