ぼくはきっと
地獄に堕ちる
地獄に堕ちる
これは君の口癖だよね
どうして?
僕はいつもそう聞く
そうすると君は 悲しげな笑顔をうかべて
ぼくは今までたくさんの
人を苦しめちゃったから
人を苦しめちゃったから
そう口にする
そんなことない
少なくとも僕は救われた
もしも君が 地獄に堕ちるのならば
僕はその地獄から 君を救い出してみせる
いや、それは無理か
君が地獄に堕ちるのならば 僕もきっと地獄に堕ちる
それは違うよ
だって___は
ぼくを救ってくれた
ぼくを救ってくれた
今でもずっと
覚えてる
覚えてる
ありがとう
この話をすると 君はいつもそう言う
感謝したいのは僕の方
……ありがとう
にこっと微笑むと 君も笑う
僕はその笑顔が大好きだ
あの笑顔のためなら なんだってする
あの笑顔のためなら 人殺しにだってなってやる
そろそろいこうか
誰もいない空間にそっと 声をかける
それから 首に縄をかけて
僕は椅子から飛び降りた
待っててね
今逝くから
狂おしいほどに愛しい 君のもとへ






