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狂おしいほどに愛しい君のもとへ

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狂おしいほどに愛しい君のもとへ

1 - 狂おしいほどに愛しい君のもとへ

♥

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2022年07月03日

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ぼくはきっと
地獄に堕ちる

これは君の口癖だよね

どうして?

僕はいつもそう聞く

そうすると君は 悲しげな笑顔をうかべて

ぼくは今までたくさんの
人を苦しめちゃったから

そう口にする

そんなことない

少なくとも僕は救われた

もしも君が 地獄に堕ちるのならば

僕はその地獄から 君を救い出してみせる

いや、それは無理か

君が地獄に堕ちるのならば 僕もきっと地獄に堕ちる

それは違うよ

だって___は
ぼくを救ってくれた

今でもずっと
覚えてる

ありがとう

この話をすると 君はいつもそう言う

感謝したいのは僕の方

……ありがとう

にこっと微笑むと 君も笑う

僕はその笑顔が大好きだ

あの笑顔のためなら なんだってする

あの笑顔のためなら 人殺しにだってなってやる

そろそろいこうか

誰もいない空間にそっと 声をかける

それから 首に縄をかけて

僕は椅子から飛び降りた

待っててね

今逝くから

狂おしいほどに愛しい 君のもとへ

この作品はいかがでしたか?

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