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この日。嵐の夜、俺は生まれた。 生まれてしまった。 俺が生まれようとしていたとき、その小さな家の周りには、見渡す限りのモンスターの大群がいた。
男
男
男
男
男
男達が身構えたときだった。モンスターの大群は、男達に一ミリも興味を示さず、まるで邪魔だとでも言いたげに、その横を肩をぶつけることも無く通り過ぎた。
男
男
モンスター達の目的はただひとつ。 あの家にたどり着くこと。
男
男
男
その瞬間、モンスターの大群は歩みを止めた。
男
安心したのもつかの間、その家に、
雷が落ちた
生まれた子供
雷鳴と共に響いたのは産声だった。男達もモンスターも動かず、しばらくすると泣き声が聞こえなくなった。
すると、モンスター達が急に後ろを向き、呆然としている男達を無視し、おもいおもいの場所に散っていった。
それが俺の、生まれた日。