テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
rara🎼
rara🎼
rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 天使パロ⚠️
rara🎼
rara🎼
rara🎼
夜の川辺は静かだった。
雨が通り過ぎたあとの大気にはまだ湿り気が残り、葉の先からぽたり、ぽたりと雫が落ちる。
川の水面は濁りを含んでゆっくりと流れ、どこか哀しげな音を立てていた。
そんな静寂の中、二つの影が対峙している。
いるま_ドミニオン
その声は、川面に落ちる月の光ほどに静かで、けれども確かな震えを孕んでいた。
いるまは、ほんのわずかに息を呑み、目の前の男を見つめる。
堕天した天使──なつ。
かつては隣に立ち、数多の祈りを共に支えてきた存在。
その背にあったはずの紅みがかった白銀の翼は、今や黒に染まり、淡く揺れる夜の空気の中で沈んだ影となっていた。
なつ_ソロネ
なつの声は低く、そして乾いていた。
それは諦めとも、遠ざけようとするための優しさとも取れる声音だった。
いるま_ドミニオン
いるまは、ゆっくりと一歩だけ近付く。
踏みしめた土の音が、妙に大きく耳に残った。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
なつは視線を逸らし、空を仰ぐ。
低く垂れ込めた雲の隙間から、月がその姿をのぞかせている。
淡い光が彼の頬を照らすも、そこに影が深く落ちていた。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
いるま_ドミニオン
いるまの声が僅かに強くなる。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
なつはしばらく黙ったままだった。
その沈黙は、否定でも肯定でもなく、ただ重く静かに流れていた。
いるまはその沈黙に向けて、なおも言葉をなげかける。
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつは、ふと口元を歪めて笑った。
けれどそれは、どこまでも虚ろな笑みだった。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
いるま_ドミニオン
いるま_ドミニオン
いるまの問いに、なつはわずかに視線を下ろす。
その目には、何かを押し殺すような痛みがあった。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
静かに、けれどはっきりと、言葉を続ける。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
その告白は、思いがけないほど弱々しかった。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
いるま_ドミニオン
いるまは目を伏せ、しばらく何も言わなかった。
心のどこかで、なつの言葉に覚えがあった。
自分にも__そんな感情が芽生えたことがあった
任務の最中、人間の泥のような欲望に触れた時
その中に、ほんの小さな祈りが混ざっているのを見た時
救うべきか、それとも見捨てるべきか。
答えのない問いに触れる度、胸の奥が軋んだ。
__そして今、いるま自身もまた、揺れていた。
なつはその揺れに気づいたのか、ゆっくりと口を開く。
なつ_ソロネ
いるま_ドミニオン
言葉を失ったいるまを、なつは見つめた。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
その言葉の優しさに、いるまは目を伏せたまま、拳を握った。
いるま_ドミニオン
なつ_ソロネ
強い口調だった。
なつ_ソロネ
なつ_ソロネ
そう言い残して、なつは踵を返した。
背中に揺れる黒い羽が、夜の闇に溶けてゆく。
まるで、最初からそこにいなかったように。
いるまは、最後までその背を追わなかった。
目を閉じる。
かすかに湿った空気が、まぶたをなぞった。
天界・祈祷の間。
こさめは、ひとり水盤の前に座していた。
両手を組み、瞳を閉じ、静かに祈る姿。
こさめ_アークエンジェル
声に出さない問いが、光の中に溶けていく。
水面はただ、静かに揺れていた。
何も映さない。
祈りの力が届かない相手。
それは既に、天界から遠く離れた場所に居る証拠だった。
けれど、こさめの手は揺るがなかった。
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
こさめ_アークエンジェル
自分の無力さが、胸を痛める。
気づけなかった自分。
何も出来なかった自分。
けれど、だからこそ__せめて祈る。
それが、こさめに出来る唯一の、そして最大の誠実だった。
その頃、空の下。
天界の塔の屋上で、らんが風に吹かれていた。
らん_ソロネ
誰に届くとも知れぬ声を、空へ投げる。
見えはしない。
けれど、あの夜、雲の切れ間からわずかに揺らいだ光は、たしかに“なつ”のものに思えた。
らんは静かに、目を閉じた。
らん_ソロネ
胸の奥で灯る、小さな炎のような記憶。
それを燃やし尽くさぬよう、彼は祈らず、ただ“見続ける”ことを選んでいた。
__祈りはまだ届かない。
けれど、きっと、完全に失われてもいない。
そしてこの空にはまだ、揺らめく希望の光が__残っている。
第4話・了
rara🎼
rara🎼
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡50
rara🎼
rara🎼