2人の犠牲者

1×××年 9月4日

雷鳴が光る中 小さな産声を上げ

小さな赤子が生まれた

生まれて間も無い頃

母の事を呼んだ

少しずつ

少しずつ

歳を重ねていった

小さかった赤子が10歳になる日

アイツが来た

ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ と血が床に落ちた

その後 村の長が男女2人の葬儀を開いた

逃げて 逃げて

途中雨が降ろうとも

重たい足を前に出した

どんなに悲しくても

アイツが憎くても

走り続けた

夜も明けて

ぽつり ぽつり と雨が止む

先程の悲しい気持ちが消えて行くのを感じた

路頭に迷って居る時

"真菰"という少女に出会った

真菰は心優しい少女で

すくに打ち解けた

時には厳しく

優しく稽古をしてくれた

鱗滝さんは元柱 というものらしい

錆兎も義勇も皆 "鬼殺隊"に入るべく

稽古を重ねている

皆と一緒に居るのが当たり前だと思っていた

この時までは

水の呼吸の剣士になるべく

皆で稽古をした

稽古を初めて 1年と半年が経った時

最終選別の内容は簡単

七日間山で生き残るだけ

そう 思っていた

蘇る過去

そこに居たのは紛れもない

両親を殺した鬼だった

鬼に近付くにつれて強く漂う血の匂い

遠くから微かに 助けを呼ぶ声も聞こえる

初めて鬼を倒した時

罪悪感が酷く 胸が苦しくなった

鈍い音がした

全身の血の気が引いた後

声が出た

この後 気が付くと選別が終わっていた

義勇と私は生き残り

真菰と錆兎の犠牲者が出た

2人の犠牲者＿ 読み切り

一言 鬼滅の刃の映画を見て作りたくなり作りました なるべく原作に寄せようとしましたが力尽きました.. 今作は猗窩座再来で富岡さんと炭治郎が活躍したので 富岡さん 錆兎 真菰の選別のお話を書かせて頂きました 口調が違うのは原作を見て後々直そうと思います！ 読んでくださりありがとうございます！ アドバイスやリクエスト募集してます！