お前は俺らの光だから

焚石 矢

なんだこいつら...

関わりたくない

俺は降りる

パァン

ﾎﾞｺｯ

初めてだ

俺に何回も向かってくるやつらは

それから焚石に付いて回り続けて

なにが好きか なにが嫌いかを知っていった

たまにヘマをして死ぬかもしれないと思ったことが何度もあった

でも昔の生活よりずっとよかった

焚石といると 感情が動きっぱなしだから

こいつといようと思った あの日の確信は正しいと心底思った

でも そうではなかった

中１の時 名の知れた高校生チームに目を付けられたことがあった

理由は本当にくだらなく肩がぶつかったとか ガンとばしたとかだった気がする

そいつらとのケンカ 周りの下っ端は片付いて

向こうの大将と 焚石の一騎打ち

天啓とは神の啓示

だから神が知らせる導きであって神そのものじゃない

自分はなんて バカだったのか...

あれが 神だ

こんなにも

こんなにも...

あぁ...

あれだけ簡単だった言葉を探すことが 今はどんなことより難しい

そんな中でもわかるのは

俺はこれを見るために 生まれてきたということ

この景色を 見続けるためなら

オレは...