梨沙
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
伊世
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
梨沙
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
伊世
2月も中番に差し掛かり、生徒会内は緊張感にあふれていた
生徒会だけじゃなく、多分LOSTも同じだと思う
今は、海斗くんと蓮くんと、それから蓮斗くんと航太くんと僕で生徒会の居残り作業をしていた
梨沙を残らせるわけにはいかないから、男5人でせっせと山積みの仕事を片付けている
海斗
海斗くんのため息が生徒会室に響いた
蓮
航太
前までなら驚いたけど、蓮くんの毒舌にはもう慣れた
ある日鏡にさらっと毒舌を吐くようになったものだから最初はびっくりしたけど
生徒会で唯一優しいと思っていた蓮くんがこんな爆弾を抱えていたなんて、僕は驚いたよ
海斗
顔を赤くしながら、視線を逸らした海斗くん
蓮斗
蓮斗くんがそう言って鼻で笑った
海斗
図星のお手本みたいな反応をしている海斗くんに蓮斗くんをますます悪い顔になっている
蓮斗
海斗
カイトくんの大きな声が響いて、思わず耳を押さえた
蓮
それはちょっと話のしがいがすぎるよ
さすがの蓮くんも「権力を振りかざすにはおやめになってください」と止めに入っている
航太くんは興味ないふりをして仕事をしているものの心内きっと同じことを考えているんだろうなと思った
バレンタインが迫って、みんな期待と不安でいっぱいだ
梨沙から………チョコが貰えるかどうか
これは僕達にとって死活問題だから!
蓮斗
蓮斗くんの言葉に、全員が顔を上げた
なんだかんだ蓮くんも不安だったのかもしれない
海斗
蓮斗
えっ!
よかった、梨沙に友チョコって願念があって!
もちろん、僕が欲しいのは本命チョコだけど………梨沙から貰えるなら義理でもなんでもいい
とにかく、もらえさえすれば!
海斗
相変わらず話がいきづいている、カイトくんはブツブツとそんなことを呟いていた
今は学年末試験が近づいていて、みんなピリついてるけど、梨沙からチョコがもらえたら疲れも一瞬で吹き飛ぶ
りさからチョコがもらえますように!
バレンタインまでのカウントダウン、僕は毎日のようにそう願った
そして、決戦のバレンタインの日がやってきた
朝の生徒会な時間。梨沙はまだ出てないけど、緊張感が走っていた
みんな、いつも通りを装いながら、そわそわしてるのが顔に出ている
蓮斗くんもクールぶっているけど、今日はそんな余裕もなさそうだ
「ガチャ」っと生徒会室の扉が開いた
みんなが一斉にビクッと反応したのがわかる
僕なんてもう不安と期待で足がプルプルしていた
梨沙
り、梨沙っ
いつもの笑顔と可愛い声で挨拶をした梨沙
海斗
海斗くんはいつもより声が高くなっていた
伊世
僕も主導付番なくらい声が上ずってしまう
梨沙
笑顔の梨沙はいつも持っていない大きな紙袋を持っていた
これは、もしかして………
梨沙
何か言いかけた梨沙に全員の視線が集まる
海斗
梨沙
っ!?!?
皆さんってことは……僕にも!?
梨沙
航太
梨沙の手作りチョコなんてもちろん何個だってもらいたいけど、そんな万金に値するものをもらっていいものかなっ
梨沙
生徒会室からは緊張感が消え、祝福の風が吹き込んだ
みんな一様に喜びを噛み締めている
梨沙
手渡してくれたのは、可愛いラッピングされてた袋に入った、チョコレートのカップケーキだった
わぁあっ!✨
梨沙から…………本当にバレンタインチョコがもらえるなんてっ!
義理でも友チョコでも何だって嬉しい
伊世
梨沙
苦笑いを浮かべた梨沙に、俺を笑顔で頷いた
ったやった〜!梨沙の手作りチョコ!!
俺の機嫌は最高によく他の生徒会のみんなもいつもならば文句ばっかり言ってくるのに、今日は嫌み一つも言われない
梨沙のチョコには世界平和に行こうさえあるのかもしれないな
梨沙
伊世
梨沙からのお願いを、僕が断るはずもなく、喜んでついていく
航太
蓮斗
海斗
航太くん、蓮斗くん、海斗くんが挙手して対抗してきた
蓮さんも海斗様が行くなら私も…………とあやかろうとしている
梨沙
梨沙は、苦笑いしながら生徒会室を出た
伊世
みんなの殺意の篭った視線を向けながら、僕も一緒に部屋を出る
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
というか、確認って何のだろう?
りさは業務作業をメインにしているから、職員室に行くことは減多にない。まず、わざわざ先生に確認する作業自体が少ない。
不思議に思った時、梨沙が俺の背中に手をやった
梨沙
えっ!な、なんだろう!
梨沙に押されるがまま近くの空き教室に入る
りさはポケットから薄い長方形の箱を取り出した
梨沙
その箱を、僕に差し出した梨沙
伊世
梨沙
なんだろう……?
伊世
梨沙
ゆっくりと、リボンを解いて箱と蓋を開ける
伊世
中には………アイシングクッキーが入っていた
人の形をしたクッキーが、可愛い衣装を着ている
しかも、ただの衣装じゃない
伊世
それは僕が梨沙の楽曲の中で一番好きな曲その曲のパフォーマンスの時にりさが着ていた衣装だった
梨沙
嬉しそうに笑った梨沙、気づくに決まってるよ!
え、でも、どうして……!?こんなグッズはなかったはずだし
梨沙
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
え………これ梨沙が作ったの……!
こんな細かいアイシングクッキー、きっと時間がかかったと思うのに…俺のために…?
ごぼちゃんのお礼なんて、いいのに…
嬉しくてたまらなくて、涙が溢れそうになった。ぎゅって下唇を噛みしめてこられる
伊世
家に飾って…家宝にするよっ!
梨沙
梨沙はそういうけど、食べるなんてもったいないくらいで出来るわけない
このクッキーには、梨沙の気持ちや、苦労が全部こめられていると思うと、僕にとっては世界で1番かちのあるものに見えた
それに、僕が『Candy』yが好きなんて言ったことも覚えていてくれたなんて………こんなに嬉しいことはないよっ
伊世
そういうと梨沙はふふっと笑った
梨沙
伊世
なんで……
梨沙に、直接言ったことないのに…
というか、この話しは…
梨沙
……ファンレターにしか書いたことがない、誰にも言ったことがない話だった
読んでくれていたとは言っていたけど……本当に僕のあんなつたない手紙を読んでくれてたなんて……
それに、何度もって……
僕の全部が報われた気がして、喜びのあまり言葉が出てこない
こんな幸せなこと、あっていいのかな……
あの日……梨沙を見つけた過去の僕に、心の底から感謝した
梨沙
あ…………
せっかくの二人の時間が終わっちゃう
僕は壊さないようにそっと蓋をして、服の袖で隠した
ポケットに入れたら割れちゃうかもしれないから………
そっと持って帰ろう
みんなにはバレないように
伊世
感極まって黙り込んでしまったけど、教室を出ようとした梨沙を呼び止めた
梨沙
伊世
どうしてもそれだけは言っておきたくて、笑顔で伝えた
梨沙
梨沙は意味がわかってなさそうだけど、可愛いからいっか!
梨沙
伊世
僕にとって、この宇宙で1番大好きな人
僕だけじゃなく、いろんな人の1番だってわかってる
それでもね、僕の好きは特別だよ
梨沙のためなら、命だって小さいぐらいだから
だから…………
いつか僕のお嫁さんになってねっ!
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
梨沙
伊世
飴玉(ఠ◞≼皿≽◟ఠ)
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