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僕たちの出会いは突然だった。
赤
黄
偶然からはじまる
青
必然の一場面
青
友達と花冠を作って遊んでいた君。
緑が生い茂る森の中では、
その赤色は一際僕の目を引くものだった。
遠くに見えたのは揺れる赤色
赤
赤
不思議な森の奥で
赤
黄
青
赤
見つけた黒い影と
そのとき
俺と
僕と
君の視線は重なった。
何かが始まりそうな予感、
赤
青
赤
怖くて逃げ出した
青
青
赤
僕に話しかけてくれた!
僕を心配してくれた!
君と僕の視線が交わった。
「出会いは」終わりに
でも、
どんな運命的な出会いをしても
僕は狼で君は人間。
どうせ出会っても
別れの日が来ることは決まっている
続くシナリオ
もう彼とは会わないようにしなきゃ
どうせ自分が傷つくだけなんだから
だから、わざと遠回りをした
それから毎日君のことを
遠くからただ見ていた。
出会っては行けないから
会いたい、なんて
触れたら壊れてしまいそうで
触れたい、なんて
友人と喋っている君の声は
ピアノの音のように心地よくて
大好きなんだ。
話したい、なんて思わない
僕よりも小さくて
硝子細工のような
かよわい君と
物語ではいつも悪役で
恐れられている
狡い僕が
あの日目が合って
「出会う」
たったそれだけ。
其れで終わりさ
僕がこんなんじゃなければ
悲しい片思いの物語。
酷い、
どうしてなんだよ!
でも
残酷だって
罵ったって
僕と君は結ばれない
運命は変わらない
どんなに頑張っても
君と僕が結ばれる結末なんて
やってくることはない。
ああ
どうして、君が?
青
青
おおかみと赤ずきん、なんだ?
きっと君は今日もこの道を訪れる
青
赤
青
そして僕は今日もずっと
見守るしかできない
赤
赤
赤
君はあの木の先で
いつも通り、隠れてる
俺は君と目が合った
あの瞬間から
君のことが頭から離れないのに
君はこの森に住んでいるおおかみ
お母さんも君には近づいては いけないと言った
だから
私は気付かぬ振りしたまま
通り過ぎた
もう君と
視線は絡まない
君に話しかけることも出来ないから
声は届かない
赤
赤
赤
青
ため息だけが
青
青
虚しく重なる
君と
会えなくったって
君に
触れなくったって
君と
話せなくったっていいから
赤
青
頼りない君とぎこちない僕が
青
其処に居るだけでいいんだ
赤
尊敬?
不安?
いや、そんなものじゃない
これは、この感情は恋
これが恋だって言わないなら
言葉なんて、無くていい
赤
考えたって考えたって
俺たちの物語は
運命は……
エンディングは変わらない
黄
赤
黄
黄
赤
赤
黄
赤
青
赤
赤
会いたかったんだ
黄
赤
青
青
青
触れたかったんだ
赤
青
話したかった、ほんとは
青
黄
赤
かわいい君と優しい僕が
出会い結ばれる結末
青
赤
青
赤
青
赤
青
悲しいくらい悲しいくらい
おおかみと赤ずきん、なんだ
赤
赤
黄
泣いてる君を慰めたくて
青
伸ばした腕が、震える
青
青
ぎゅっとしたい
抱きしめたいよ
青
青
赤
赤
どう足掻いたってどう願ったって
青
青
青
君の涙が止むまで、
あの木の先で
青
だから君と話すのはこれが最後
赤
ずっと・・・
青
赤
黄
赤
黄
黄
黄
赤
黄
黄
赤
黄
黄
赤
赤
赤
赤
黄
黄
赤
赤
赤
𝐹𝑖𝑛.