私は派手なメイクをしているJ K
いわゆる“ギャル”だ
名前は「らき」
悠明
何、ぼーっとしてなさるの!早く帰るわよ!
羅姫
あ、、!ごっめーん!
羅姫
今行く!
この子はゆあちゃん!
私の親友なんだけど
お金持ちでお嬢様なの
とっても成績優秀だから
男子からも人気者
そんな平和な毎日を送っている私だけど
一つだけ自慢したいことがある
亜雷勝
おい!筆箱忘れてんじゃねーの?
羅姫
あっ!ほんとだ
羅姫
ありがと!
亜雷勝
ばーか
羅姫
は⁉︎
亜雷勝
ふっ
羅姫
友達待ってるから。
羅姫
ばいばーい
亜雷勝
はいはい
あらたは私のお兄ちゃん
イケメンで
ヤンキーで
でも優しくしてくれて
最高なの
悠明
で、昨日ね〜!
羅姫
うんうん!
でも、一つ秘密がある
それはね…
羅姫
ただいま〜!!!
お母さん
お帰りなさい
お母さん
おやつあるわよ
羅姫
食べるー!ちょっと待ってて
実はね…
わたしとあらたは「血が繋がっていない」
要は、「義理の兄」なの
だから私は、雄一無二のお兄ちゃんを
思いっきり愛そうと思っているの
ぶっきらぼうだけど
最初はもっと私に冷たかった
お母さんからは「女の子が苦手」とか聞いたけど…
でもお兄ちゃんは
学校一モテてて…
羅姫
(あ、!LINEきてる!)
友達からのラインを確認して返信っと!
そしてリビングへ向かう
そのとき__
亜雷勝
ただいまっ!
お母さん
おかえりー!
羅姫
あっ!お兄ちゃん!!
亜雷勝
んだよっ!!
羅姫
いやー、早いなーと思って〜
亜雷勝
あいあい。どうでもいいから!
羅姫
おかあさーん!おやつちょうだい
お母さん
ここにあるわよー
お母さん
あらたも食べる?
亜雷勝
俺はいい。
お母さん
あら?そう?
羅姫
ふふっ🤭
その夜____
亜雷勝
母さんおやすみっ!
お母さん
おやすみなさ〜い
羅姫
私も、おやすみ〜
お母さん
おやすみ!また明日
私とお兄ちゃんは階段を上がった
羅姫
ねーねー、お兄ちゃん!
亜雷勝
なに?
羅姫
好きな人いるのー?
亜雷勝
んだよ急にっ!
亜雷勝
いねーよ!
亜雷勝
(そもそも女子に興味ねーし!)
羅姫
そなんだ…
亜雷勝
そう言うお前はどうなんだよ
羅姫
んー…いるかもねー
亜雷勝
ふーん
羅姫
ねぇ。お兄ちゃん
羅姫
聞きたいことがあるんだけど…
亜雷勝
あいっ!何?
私たちは廊下で立ち止まった
ずっと、ずっと聞きたかった
気になってた
やっと話せる…!
羅姫
お兄ちゃんのお父さんとお母さんってなんで離婚したの…?
亜雷勝
あぁ…
お兄ちゃんは下を向いて。
寂しそうな目をして。
お兄ちゃんの声は裏返ってる…
きっと、深い理由があるんだろうな。
…もしかしたら
聞いたらいけないことだったのかもしれない…__
亜雷勝
俺は____