n k
b r
k n
n k の体調も回復したらしく 数日ぶりに2人で出勤した
k n
k n
n k
k n は n k に買うものリストの書かれた メモ書きを手渡す
k n
b r
いつも通り2人に会って
仕事をして
汗をかく。
k n
b r
b r
財布を手に取り 無我夢中に走った
b r
b r
n k
大声で呼んでいると n k は気づいたようでこちらを見る
b r
周囲に注意をはらわず 一目散に近づいてしまっていた
b r
だから
おかしな方向に曲がってくる車に 気づけなかった
n k
キイイイイイイィ
しぬんだ…
目をぎゅっと瞑り 全身がこわばる
b r
b r
なにかが衝突してきたものの
車とは違うことに気づく
b r
さっきまでいたはずなのに
まさか……
車の下を覗くと
人が下敷きになっていた
b r
このままじゃ n k が…ッ
僕は必死に車を動かそうとするも 重すぎてびくともしない
b r
b r
この道は人通りが少ない
いるのは僕と n k と 気絶している運転手のみ
救急車を呼んだところで 人間だから無視される…
こんな世界…
おかしいよ
n k
n k
自力で抜け出したの…?
b r
普通に立っているし
血も流れていない
n k
n k
苦笑を浮かべている n k が 僕は恐ろしかった
b r
n k は俯いたまま口ごもる
肯定…と捉えていいんだろう
零れ落ちる涙が 地面を濡らしていく
b r
b r
b r
b r
b r
b r
嘲笑ってたのかな ッ w
n k
n k の声は僕に届かず ひたすらに責め立てる
b r
b r
b r
n k
歪んだ顔が脳を焼きつける
僕は見て見ぬふりをして n kとは真逆の方向へ歩き出した
n k
n k
濁った世界とは裏腹に
果てしなく広がる空は 美しく澄んでいた
n k の表情…
今までの嘘
何を信じたらいいか なにもわからない
b r
b r
フェンスを跨いで 風を感じる
これから葉のように僕も宙を舞うんだ
ガチャッ
n k
弱々しい声さえも
死を目前とすると滑稽に思える
b r
b r
n k
n k
僕が最期を迎えるまで
彼が僕を呼ぶ声が聞こえた。
k n
一章 淡い夜は闇を誘う
[完]