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マコト

マコト

マコト

……僕は死んだのか

タツキ

あぁ、
あんたは死んだよ

タツキ

飛び出したところを、
トラックに跳ねられて

マコト

ここはどこなんだ?

マコト

なぜここにいるんだ?

マコト

タツキ

ここはまだ
あんたの生きてた世界だ

タツキ

だが、あんたの存在は
あの世とこの世の間で
曖昧な存在になってる…
後悔してることが
あるんじゃないか?

マコト

後…悔…

マコト

後悔か…

マコト

そりゃああるさ

マコト

後悔ないやつなんて
いないだろ

タツキ

なら…

タツキ

タツキ

なら、

タツキ

その心残り、
俺に話してみないか?

マコト

話したところで

マコト

お前に何ができるんだよ

タツキ

俺が手助けをしてやる

タツキ

内容次第だけどな

マコト

なんで
見ず知らずの俺に
そこまで

タツキ

なんとなくだよ

タツキ

なんとなく

マコト

なんとなく、って…

マコト

タツキ

さすがに話す気には
なれないか?

マコト

いや、
こんなこと話しても

マコト

俺はもう死んでる身だし

マコト

どうこうできねぇさ

タツキ

じゃあ…

マコト

あぁ、聞いてくれるか?

タツキ

聞かせてくれ

マコト

小さい頃から仲の良い
女の子がいてさ、

マコト

そいつ、
来月結婚するんだ

マコト

俺、昔はすげぇ弱虫で

マコト

いじめられっ子で

マコト

汚れて帰る度に
「どうしたの?」
って

マコト

話し相手になってくれて

マコト

まぁ、正直大好きだった

マコト

マコト

最期に…

マコト

想いを…伝えられたら…

タツキ

それがあんたの心残りか

タツキ

その人にはもう
相手がいるんだろう?

タツキ

あんたはもう
この世には居ない存在だ

タツキ

もし想いを
伝えられたとしても

タツキ

実ることは無い…

マコト

それでも

マコト

それでも
この想いを伝えて…

マコト

結婚おめでとうって
幸せになれよって

マコト

残していきたいんだ

タツキ

そうか…

タツキ

マコト

やっぱり
無理な話だよな

マコト

聞いてくれてありがとよ
多少なりとも
スッキリしたわ

タツキ

タツキ

いや、

タツキ

その心残り

タツキ

俺に手伝いをさせてくれ

マコト

いやいや…

マコト

自分で言っててなんだが
無理に決まってる

マコト

死んでるんだぞ?

マコト

イタコでも呼ぶってのか

タツキ

イタコなんて必要ない

タツキ

俺が連れていくよ

マコト

は?

マコト

お前何言って…

タツキ

手を出せ

マコト

タツキ

いいから

タツキ

手のひらを下に向けて

タツキ

…早くしろって

マコト

本気で言ってるのか?

タツキ

マコト

…(スッ)

タツキ

これから
俺とお前の五感が
同じになる

タツキ

俺の中に住む感じだ

真琴の幽体が掌から 司に溶け込んでいく

マコト

おぉ、すげぇな

タツキ

成功だな

タツキ

んじゃあ、
行くか

タツキ

案内してくれ

マコト

いやいや、
ちょっと待て

マコト

いきなり行って
出会い頭に

マコト

「俺だよ、わかる?」
とか怪しいじゃねえか

タツキ

タツキ

そうだな

マコト

考えなしか

タツキ

だったら、
お前だとわかる何か…

タツキ

思い出の品とかないか?

マコト

それを持って行くわけか

マコト

そうだな

マコト

マコト

じゃあ…

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