らっだぁ
ふむふむと頷きつつ、少し笑みを見せて
ぺいんとさんと顔を見合わせていた
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
難しそうな表情をしていたし
無理に考えさせるわけにはいかない
俺の、問題だから。
きんとき
話を終わらせるために口を開いた
らっだぁ
そう謝ってから
らっだぁ
そう言った
思、い…
らっだぁ
らっだぁ
らっだぁ
らっだぁ
ッッ……
らっだぁ
らっだぁ
…わかっている
知っている
結論は出ている
前から、あの時から
でも、
でも
きんとき
ぺいんと
ぺいんと
らっだぁ
きんとき
俺は身請けが決まっている
もうあの人と話すことも
ここで会うことも、ない
ぺいんと
ぺいんと
らっだぁ
ぱちぱちと瞬きをして俺を見る
きんとき
きんとき
きんとき
ちょっとだけ、欲望をもらして
部屋を出て行く時見えた顔
歪んだ、まだ理解できていない顔は
悲しそうな、何か言いたげだった顔を
俺は何の説明もせず、置いてきた
そうしないと、溢れそうだったから
あの人にとって俺がどんな存在だったか
それはまだわからない
でも少なくとも、俺にとっては
多分、とても大切な人なんだと
思う。
好きだったんだ
だから抱かれた
待っていた
でもあの人がいない間に決まった
俺の身請け先。
顔良、地位良、要領良
どっかの社長、らしい
…どうでもいいけど
らっだぁ
らっだぁ
きんとき
きんとき
ここで育ててもらったのに
沢山お世話になったのに
拒否していたらいけない
拒否なんかしたくない
ぺいんと
らっだぁ
らっだぁ
少し寂しげで、でも顔は笑っている
儚げな笑顔、見たことない顔
らっだぁ
らっだぁ
ぺいんと
ぺいんと
送って…おく?
何を?いや何を?
きんとき
きんとき
らっだぁ
らっだぁ
ヒラヒラと手を振って部屋を後にする
らっだぁ
部屋を出て
障子の所に立つ人に話しかける
?
らっだぁ
らっだぁ
?
らっだぁ
俺から奪えるぐらいに
next_♡2000
コメント
1件
最後の誰だろう? 続き楽しみにしてます!