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太宰
中也
太宰
太宰は椅子に深く腰掛け、指を組んだまま中也を見る。
どこか面白がるようで、でも視線は鋭い。
太宰
中也
書類の束を抱えたまま、中也は視線を逸らす。
中也
太宰
中也
太宰は小さく笑った。
太宰
中也
太宰
太宰は立ち上がり、書類の山を指差す。
太宰
中也
指先が、僅かに強張る。
中也
太宰
あっさりとした答え。
太宰
中也
戦場では、死体は数字だった。
ここでは、“生き残った人間”が数字になる。
太宰
中也
太宰
中也
太宰は一瞬だけ黙る。
そして、にやりと笑った。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰は中也の前に立ち、少しだけ声を落とす。
太宰
中也
即答だった。
太宰
太宰は満足そうに頷く。
太宰
中也
太宰
薄く笑って、付け足す。
太宰
中也
太宰
風が窓を揺らす。
静かな部屋で、紙の擦れる音だけが響き始めた。
ー数分後ー
中也
太宰
中也
太宰
中也
太宰
太宰
書類の束を受け取り、太宰は一枚一枚ざっと目を通す。
整理の仕方は無駄がなく、分類も正確。
“慣れている”手つきだった。
太宰
中也
太宰
中也
その言葉は淡々としていて、だからこそ重い。
太宰
太宰は一瞬だけ目を伏せる。
太宰
中也
太宰
軽く笑うが、どこか居心地が悪そうだ。
太宰
中也
中也は少し考えてから続ける。
中也
太宰
中也
拳を、ぎゅっと握る。
中也
沈黙。
太宰は中也をじっと見つめる。
太宰
中也
太宰
一歩、距離を詰める。
太宰
中也
太宰
中也
図星だった。
太宰
太宰はふっと息を吐く。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
即答。
太宰
中也
太宰は机に腰掛け、軽い調子で言う。
太宰
中也
太宰
中也
太宰
中也
中也は少しだけ視線を泳がせてから、渋々椅子に座る。
中也
太宰
太宰はカップを差し出す。
太宰
中也
カップから立ち上る湯気を見つめながら、
中也は胸の奥が、ほんの少しだけ緩むのを感じた。
太宰はそれを見逃さず、心の中で呟く。
太宰
でも同時に、確信していた。
太宰
静かな部屋で、“仕事じゃない時間”が、ゆっくりと流れ始めた。