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休み時間、私は二年B組の教室で、1人で本を読んでいた
冬美
友達が少ない私は、たいてい1人で過ごしている
百合子
そこに、クラスの中でも目立つ、浅田百合子が話しかけてきた
浅田さんはいつもナチュラルにメイクをしてきたり、制服のスカートもうんと短くして着こなしたりと、
色々と目立つ存在だ
冬美
百合子
浅田さんはプレゼントと封筒を私の机の上に置く
冬美
えり
浅田さんと仲のいい、スラリと背の高い鮎川えりも、同じようにプレゼントと封筒を置いていく
冬美
百合子
えり
そう。
私は学校の人達からは、『マネージャー』と呼ばれていた
華やかな二人と一緒にいる私は、ハルやサクラとの橋渡し役
冬美
冬美
冬美
私は小さくため息をついた
この日はいつもより預かったプレゼントが多かった
放課後、両手で抱えきれない程の紙袋を手に校舎を出ると、
ハル
ハル
冬美
ハル
冬美
ハル
ハル
ハルはプレゼントでいっぱいの紙袋を見ながら、興味がなさそうに言う
冬美
ハル
ハルが口をとがらせて言うのを見て、私は小さく微笑む
けれど、胸はズキズキ傷んでいた
私たちは幼なじみ
それ以上でもそれ以下でもない
冬美
冬美
冬美
同じ高校に通ってはいるけれど、クラスも分かれてしまったし、朝、時々一緒に登校する以外はほとんど接点がなくなったのは、少し切なかった
翌日の休み時間、いつものように1人で本を読んでいると、ものすごい勢いでドアが開いた
でもそのまま本に集中していると……
ガンッ!
突然机を蹴られた
あまりの衝撃に目を見開いたまま、固まってしまう
百合子
冬美
百合子
鮎川さんも腕組みをして私を見下ろしている
2人によると……
さっき、階段の踊り場の窓から、ハルが1人で音楽を聴きながら外を見ていたらしい