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玲奈
陸
玲奈
陸
玲奈
玲奈
玲奈
陸
陸
玲奈
玲奈
玲奈
陸
玲奈
陸
陸
バタン
少し期待してた
彼が思い直していたこと
また私を見てくれることを
彼が別れを切り出した時
私はあの人ともう会えないんだな
という悲しさと
やっぱりそうか
という諦めと
二つの感情がクルクル回っていた
ふとテーブルを見ると
私の心と同じように
黒いコーヒーと白いミルクが
回っていた
やがて二つは混じり合って
薄い茶色になっていた
私もこんな色になりたい
誰にでも包み込んであげれるような
そんな女に
私はコーヒーのように
暗く、強気な女だった
彼はミルクのように
明るく、優しい男だった
もし混じり合っていたら
こんな優しい色になったのだろうか
いや
私の色が強すぎてならないだろう
彼を奪った女は多分
もっと薄く
彼と同じ色だったのだろう
そっとカップを口に運ぶと
まだコーヒーの苦い味と
どこからきたのか分からない
しょっぱい味がした