涙落つる意味知らぬまま。

朝。

小鳥たちの歌に耳を傾けて、 差し込む木漏れ日に目を細める。

あぁ、いつだって美しい。

今日も笑って過ごしていく。

朝の忙しない教室。

おはよう。おはよう。

なんて言ってくれる人は数少ない。

だからこそ大切にしたい。

と思う。

美しい雲と空の色は、 今日も僕に反しているようで。

いつだって笑って過ごしていく。

昼。

美しいざわめきが、 また僕に反している。

こんなのは本望ではない。

辺りの軽快な音楽が、 気分を良くさせた。

ずっと笑って過ごしていく。

夜。

虫たちの鳴く声が、 この場所の静けさを一層際立たせている。

美しき生命たちよ、 長く生きてくれ。

いつまでも笑って過ごしていく 。