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カフェから徒歩5分ほど手を引かれ

着いた先には___

兄貴の美容室でーす!

オシャレな美容室。

綾音

.......環くんの.......お兄さんの美容室!?

そ!とりあえず入って!

綾音

えっちょ!

また強引に手を引かれ、店の中に入る。

カランコロン

いらっしゃいま.......

って、環か。

よっ!兄貴!

綾音

こ、こんにちはっ!

綾音

(この人が.......環くんのお兄さん?)

たしかに目元が環くんにそっくりだが、

髪は茶色に染められていて、軽くパーマがかけられている。

綾音

(兄弟揃ってかっこいい.......)

君は.......

環の彼女!?

綾音

ひぇっ!?

そーだよ♡

綾音

ふへっ!?

まじかっ!?

うっそー☆

んだよ、びっくりした.......

ごめんごめん(笑)

あやねっちの反応が面白すぎて(笑)

そういいながらクククと肩を揺らす環くん。

綾音

か、からかわないでくださいっ!

ごめんなーうちの弟が。

そういうと環くんのお兄さんはポンポンと頭を撫でてきた。

綾音

.......っ!?///

綾音

い、いえ!

綾音

(環くんがフレンドリーなのはお兄さんに似たのかな.......)

この子はあやねっち!俺のダチ!

綾音

はじめまして、久代綾音です!

あやねっち、兄貴の響(ヒビキ)!

鈴嶋 響です!弟がお世話になってまーす!

環くんの紹介でお互いに自己紹介し合う。

んで?今日はどしたの?

あぁ、あやねっちの髪カラーリングしてほしいんだ。

綾音

!?

完全に初耳のことをサラッと言われ、激しく動揺してしまう。

綾音

ま、まって、カラーリング?

綾音

どういうことっ!?

じつは、龍夜から昨日メールがあってさ.......

「男にモテんのは、イケそうって思われてるからだろ。

それが嫌ならその大人しそうな見た目どうにかしろって言っとけ。」

って☆

綾音

って☆じゃなくて.......!!!

たしかに今好きな人もいないし、

男子にモテるのは少し困る。

じつは女子からの目も少し厳しい。

綾音

.............。

どうする?あやねっちが嫌なら無理にとは言わないよ?

前までの私ならこんな時、

髪を染めるなんて無理!と逃げてしまっていただろうが.......

綾音

やります!染めます!髪!

綾音

簡単に声をかけられることの無いような髪にしてください!!!

よく言った!かっこいいぞあやねっち!

いいねぇ綾音ちゃん....うし!お兄さんに任せときなさい!

綾音

お、お願いします!!!

正直不安でいっぱいだが、

ヤンキーを目指す身(仮)としては、大人しそうな印象は払拭したい。

綾音

(変わるんだ!)

(龍夜も素直じゃないよな.......)

(あやねっちが男にモテんのが気に食わないだけのくせに.......☆)

3時間後

はいっ!完成〜☆

初めてのカラーリング。

長くも感じたし、短くも感じた.......。

綾音

ありがとうございました.......

鏡を改めて見ると、

ミルクティブロンドの明るい色に、

ふわふわとパーマのかかった髪。

綾音

(これは.............)

ははっ!ギャル☆だね☆

綾音

ですよねーーー!!!

どう見てもギャルである。

以前の私なら、絶対に近づきたくないであろう人種である。

似合ってるよ~!我ながら完璧!

ギャルあやねっち可愛い~♡

綾音

は、はぁ.......

どんなに褒められようと、私の耳には入ってこなかった。

綾音

(ほんとにこれで.......大丈夫?)

綾音

ふぅ.......疲れた.......

綾音

うっ!?

家に帰り、自室のベットに座ると、

机の上に置いてある鏡に自分が映る。

綾音

あ.......私か.......。

金髪パーマのギャルが自分だと気づくのにまだ時間がかかる。

結局、あの後美容室代は環くんが払ってくれて、

環くんのお兄さん.......響さんには、

いつでもまた来てね!

と、連絡先の書いた名刺を頂いた。

綾音

たしかに.......印象はすごくかわったよね.......

自身のくりくりとした明るい髪をつまむ。

先程帰ってきた時、母親にすごく驚かれたが、

あら~あやねちゃん、イメチェン?

可愛いわね~何しても可愛いわよ~♡

と、相変わらずの親バカぶりを発揮された。

綾音

(これで男子がよってくることもないかな.......)

綾音

(むしろ、誰もよってこないかも.......!?)

と、少し不安になった。

が、元から友達はいないので、さほど変わらないと気づき、切なくなった。

松永さん.......もとい、りおちゃんとはあの後、仲直りをした。

と言っても、前のような関係に戻るわけでもなく、お互いまだ気まずさが残る。

綾音

(取り巻きの子達にも謝られたのは)

綾音

(きっと、りおちゃんが何か言ったんだよね.......。)

今思えば、りおちゃんの周りに取り巻きがいるのは、りおちゃんのあのハッキリとした性格のおかげだろう。

綾音

(ついて行きたくなるような、魅力があるんだろうな.......)

綾音

(その点自分は.......)

深いため息をつく。

いつも涼子さんや環くん、神城龍夜に頼りっぱなしだ。

綾音

って、だめだめ!

綾音

こんなギャルがそんなんじゃ、皆にもっとバカにされちゃうよ!

そうだ。これからの私は、大人しそうで「イケそう」な女ではない。

綾音

近寄り難いけど、どこが惹かれる.......そんな人に!!!

頭の中に浮かんだのは涼子さん.......

と、神城龍夜だった。

綾音

.......???.......

綾音

(な、なんで神城龍夜も思い浮かぶんだろ.......)

翌朝

私は、教室の扉の前で固まっていた。

綾音

(きょ、教室に入るのが怖い!!!)

こんな髪にしてきて、みんなどう思うだろうか?

綾音

(グレたと思われる?)

綾音

(陰キャがイキってると思われる?)

綾音

(こわい!こわすぎるよ!)

教室の前でガタガタと震えるギャルを、他のクラスの子は怪訝そうに見つめていた。

龍夜

何やってんだ陰キャ女。

綾音

ひゃっ!?

震える肩を叩かれ、ビクッと大袈裟に驚いてしまう。

綾音

か、神城くん.......!?

龍夜

はっ、随分派手になったな。

私の姿をみてニヤリと笑う神城龍夜。

周りの女子たちが、神城龍夜を見てコソコソと顔を赤くしている。

教室に神城龍夜が現れるのは珍しいからだろう。

綾音

教室に入るのが.......怖くて.......。

龍夜

あ?なんでだよ。

綾音

へ、変に思われたら.......どうしよう.......。

そう言うと神城龍夜は、

ふわりと優しい笑みを浮かべる。

元から整った顔ということもあり、その笑顔の破壊力は凄かった。

綾音

.......っ///

周りの女子たちも「わぁ.......」と歓声をあげ、神城龍夜の笑みに魅入る。

龍夜

安心しろよ.......

そっと背中に神城龍夜の手が添えられる。

龍夜

お前は.......

ドキンドキンと胸の鼓動が早まる。

龍夜

元から変だわ!!!陰キャ女!!!

綾音

ぎゃあ!?

添えられた手に思い切り力を込められ、

私はすごい勢いで教室に押し出された。

皆は悲鳴をあげて教室に入ってきたギャルにぽかんとした顔を浮かべている。

綾音

(どうしよう!?)

綾音

(どうしたらいい!?)

綾音

(ああもう!!!どうにでもなれ!!!)

私は、腰に手を当て、胸を反らせ、顎を少し上げて、こう言った。

綾音

何見てんのよ。

後ろで神城龍夜が、堪えきれないというように吹き出した。

陰キャ女子、ヤンキーになります。

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