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続きみたいです❣
いつも楽しみにしてます!次回も楽しみ😂
ナツ@ゆぅ民様、コメントありがとうございます!これからも頑張りますので応援よろしくお願いします🙇♀️♥
カフェから徒歩5分ほど手を引かれ
着いた先には___
環
オシャレな美容室。
綾音
環
綾音
また強引に手を引かれ、店の中に入る。
カランコロン
響
響
環
綾音
綾音
たしかに目元が環くんにそっくりだが、
髪は茶色に染められていて、軽くパーマがかけられている。
綾音
響
響
綾音
環
綾音
響
環
響
環
環
そういいながらクククと肩を揺らす環くん。
綾音
響
そういうと環くんのお兄さんはポンポンと頭を撫でてきた。
綾音
綾音
綾音
環
綾音
環
響
環くんの紹介でお互いに自己紹介し合う。
響
環
綾音
完全に初耳のことをサラッと言われ、激しく動揺してしまう。
綾音
綾音
環
環
環
環
綾音
たしかに今好きな人もいないし、
男子にモテるのは少し困る。
じつは女子からの目も少し厳しい。
綾音
環
前までの私ならこんな時、
髪を染めるなんて無理!と逃げてしまっていただろうが.......
綾音
綾音
環
響
綾音
正直不安でいっぱいだが、
ヤンキーを目指す身(仮)としては、大人しそうな印象は払拭したい。
綾音
環
環
3時間後
響
初めてのカラーリング。
長くも感じたし、短くも感じた.......。
綾音
鏡を改めて見ると、
ミルクティブロンドの明るい色に、
ふわふわとパーマのかかった髪。
綾音
環
綾音
どう見てもギャルである。
以前の私なら、絶対に近づきたくないであろう人種である。
響
環
綾音
どんなに褒められようと、私の耳には入ってこなかった。
綾音
綾音
綾音
家に帰り、自室のベットに座ると、
机の上に置いてある鏡に自分が映る。
綾音
金髪パーマのギャルが自分だと気づくのにまだ時間がかかる。
結局、あの後美容室代は環くんが払ってくれて、
環くんのお兄さん.......響さんには、
響
と、連絡先の書いた名刺を頂いた。
綾音
自身のくりくりとした明るい髪をつまむ。
先程帰ってきた時、母親にすごく驚かれたが、
母
母
と、相変わらずの親バカぶりを発揮された。
綾音
綾音
と、少し不安になった。
が、元から友達はいないので、さほど変わらないと気づき、切なくなった。
松永さん.......もとい、りおちゃんとはあの後、仲直りをした。
と言っても、前のような関係に戻るわけでもなく、お互いまだ気まずさが残る。
綾音
綾音
今思えば、りおちゃんの周りに取り巻きがいるのは、りおちゃんのあのハッキリとした性格のおかげだろう。
綾音
綾音
深いため息をつく。
いつも涼子さんや環くん、神城龍夜に頼りっぱなしだ。
綾音
綾音
そうだ。これからの私は、大人しそうで「イケそう」な女ではない。
綾音
頭の中に浮かんだのは涼子さん.......
と、神城龍夜だった。
綾音
綾音
翌朝
私は、教室の扉の前で固まっていた。
綾音
こんな髪にしてきて、みんなどう思うだろうか?
綾音
綾音
綾音
教室の前でガタガタと震えるギャルを、他のクラスの子は怪訝そうに見つめていた。
龍夜
綾音
震える肩を叩かれ、ビクッと大袈裟に驚いてしまう。
綾音
龍夜
私の姿をみてニヤリと笑う神城龍夜。
周りの女子たちが、神城龍夜を見てコソコソと顔を赤くしている。
教室に神城龍夜が現れるのは珍しいからだろう。
綾音
龍夜
綾音
そう言うと神城龍夜は、
ふわりと優しい笑みを浮かべる。
元から整った顔ということもあり、その笑顔の破壊力は凄かった。
綾音
周りの女子たちも「わぁ.......」と歓声をあげ、神城龍夜の笑みに魅入る。
龍夜
そっと背中に神城龍夜の手が添えられる。
龍夜
ドキンドキンと胸の鼓動が早まる。
龍夜
綾音
添えられた手に思い切り力を込められ、
私はすごい勢いで教室に押し出された。
皆は悲鳴をあげて教室に入ってきたギャルにぽかんとした顔を浮かべている。
綾音
綾音
綾音
私は、腰に手を当て、胸を反らせ、顎を少し上げて、こう言った。
綾音
後ろで神城龍夜が、堪えきれないというように吹き出した。