この世界では「カースト性度」というものがある。 カースト性度とは、7歳以上の人間全てにD~Sのランクが割り振り与えられ、下のランクの者は上のランクの者に従わなければならない制度である。

ランクは社会的貢献、運動能力、学習能力などその人間自身の評価によって決められる。 そして、1年に一回再調査により、「全国カースト変動期」というものが行われる

第1話start

視線を落としたまま歩く。

刺々しい視線を毎日浴びせられる。

たかが、"Dランク"というだけで。

でも俺は気にしてなかった。

ランクなんか気にしてても意味がねぇ。と

そのせいか俺には友達は出来なかった。

何者かに背中を突き飛ばされ転けそうになった。

こんなことはよくあるから気にしていない

Dランクになったことを知った時は、すごく悲しかった。

けれどランクに拘って生きることが馬鹿馬鹿しいと思い、

俺はDランクを貫き通してる。

何かざわざわしている。

少し視線をあげるとSランクと書かれた3年生が女子たちに囲まれているのが見えた

ポケットに手を突っ込み再び少し俯いたまま歩く。

ドンｯｯｯ！

頭に強く衝撃がはしり、よろめいた。

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