太陽
ハッ、ハッ、ハッ、
浅い呼吸しかできない。息苦しい。
皮下
ははっ、もう終わりかー?
皮下
薬入れ過ぎたかなー???
皮下
ま、いっか☆
皮下
ゴスッ、
太陽
あがっ...!
何度目の衝撃だろうか。
何度目の呻き声だろうか。
腹は麻痺し、もう痛みさえも感じない。
鳩尾が嫌なくらいにどくどくと脈打っている。
皮下
夜桜家の秘密はー???
太陽
...
皮下
弱点はー???
太陽
...
皮下
チッ、吐かねぇかー。
皮下
あー、そーだ、あれ、試してみたいんだった♬
太陽
(あれ...?あれって...?)
皮下
楽しみにしてろー、太陽♡
太陽
がっ...
最後にまた俺を蹴りつけ、皮下はルンルンと上機嫌に去っていった。
太陽
ハッ、ハッ、ハッ、
脈音が五月蠅い。あ”-、五月蠅い。
もう、死にたい。
夜桜の皆に迷惑をかけないうちに。
俺が死のうが、どうでもいい。
夜桜の皆を、家族を、守れるなら。
俺なんかが守るなんて、おこがましくても。
いつも、守ってもらってばっかりだから。
俺は、考えることを放棄した。