キミは雨ニモマケズ、消エタ

返事は聞こえない

溜息をつきながらパソコンに手を伸ばす。

チャット画面

既読はすぐに付いた

雨がただ嫌いなだけ じゃないんだ

翌朝

眠たい目をこすりながら、 スマホのロック画面で 時間を確認した

帰宅後

私は明日の準備に追われていた

パックをしながら、 歯磨きをして、 さらに髪を乾かす。

1時間後

まだ眠れずにいた、 藤野水波でした。

翌朝

アラーム音が部屋中に響き渡る

ミニテーブルに置かれていた スマホのロック画面を見る

7:30

マンガの様に跳ね起き、 急いで身支度を整える

何とか間に合った

危なかった〜…

12:30

急いで帰るぞ…！！

家に着いてすぐ昼食を済ませ、 この前買ったばかりのワンピースに着替えた。

思いのほか時間が余ったので、 メイクに時間をかけた。

13:30

あ、色々終わったな。

既読はすぐにつき…

え……優男だ…

いや、そんな場合じゃないって！！！

急げよ、藤野！！！

駅構内―

息を切らしながら、 改札を抜けた

駅まで走って、 ここでも猛ダッシュ。

ヘトヘトだった

でも…

松村さんに会いたくて… 無我夢中で走り続けた

本当はダメだけど、 駆け込み乗車した結果、 何とか電車に乗れた。

運良く私が乗った電車の号車は ガラガラだった

30分後―

スマホのトーク画面を開く

沢山の人でハチ公前は ごった返している。

キョロキョロとその場を見回した

松村さんらしき人に 話しかけてみた

ピンと来た。

やっぱり違うのかな…

そうだよね…違うよね…