誰もいない会議室に入ると、玲が口を開いた。
玲
玲
哲汰
玲
玲
玲
玲はメンバーで1番って言っていいくらい周りを見てる。
玲
それは聞かない方がいい?
哲汰
哲汰
哲汰に話すことも渋っていた俺は、 正直、玲の言葉に甘えて言わないつもりだった。
でも、今の哲汰の言葉を聞いて決心した。
直弥
玲
哲汰
直弥
その後、楽屋に戻ろうとした途中で謙信が来てくれて そのままスタジオに向かった。
玲くんがなおくんと哲汰くんを連れて楽屋を出ていった。
2人のことは玲くんに任せて、俺はこっちの2人。
正直、なおくんがあんな事を言うなんて考えられない。
きっと、玲くんもそう思ってる。
謙信
永玖と颯斗だって、 本心で言ってないことくらい理解出来るはず。
でも、永玖は面と向かって言われたショックが、
颯斗は尊敬してたなおくんが言った言葉のショックが 大きいんだろうな。
なら、俺が出来ることはひとつだけ。
2人の冷静さを取り戻して、気付かせること。
なおくんの性格をよく知ってるんだから、 それに気づけばおかしいことにはすぐに気づくはず。
謙信
永玖
永玖
でも、 嘘であんなにスラスラ言えるもんなのかなって、、。
永玖
颯斗
謙信
謙信
謙信
謙信
謙信
永玖
永玖
直弥、颯斗のこと大好きだったんだよ
永玖
永玖
だから、俺が颯斗のこと好きって知って、とってやろうと思ったって言われて、
そっか。 永玖はなおくんが諦めた理由を聞こうとしたんだね。
謙信
謙信
それは分かるよね?
そう聞くと、2人は首をゆっくり縦にふった。
謙信
謙信
謙信
そう言うと、2人は納得したような顔をした。
永玖
謙信
なおくん、本当に颯斗のこと大好きだったもんね
あの日、急になおくんがよそよそしくなって、 『好きじゃなくなった』って言われた。
颯斗
颯斗
颯斗
謙信
謙信
――コンコン
スタッフ
謙信
永玖
謙信