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二人のその後…どうなっちゃうんだろう…?
「不器用な君からの最後の言葉」 土曜日に出しまーす✨ たくさんのコメントありがとうございます🎶
あの後二人がどうなったか気になるー
若井滉斗side
元貴にやっと自分の思いを伝えることができた
そして元貴はその思いを受け入れてくれた
もう、無視されない
もう、一人で泣かなくて、済むんだ
元貴の顔を見る
その時だった
藤澤.
ドアが開いたと共に涼ちゃんが現れた
手にはカッターを持っている
涼ちゃんは腕を震わせながら俺に向かって言った
藤澤.
大森.
大森.
藤澤.
喚き立てる涼ちゃんを元貴は必死に宥めた
それでも涼ちゃんは落ち着かなかった
カッターを俺に向けたまま、 「出て行け!」 と叫ぶだけ。
元貴は泣いていた
涼ちゃんも泣いていた
俺も泣いていた
でも、知っている
こんな状態になっちゃった涼ちゃんを、元貴はまだ好きなんだよね
だから、完璧には引き剥がせない
大森.
若井.
これ以上、元貴を困らせたくなかった
だから、言った “自分は大丈夫”だと
涼ちゃんはまだ俺を睨め付けている
俺は確信した
この二人の中に、俺は入ってはダメなんだ
若井.
大森.
大森.
二人に背中を向けた時、元貴の声が聞こえた
本当は、一緒にいたいよ
本当は、元貴とも涼ちゃんとも沢山話したいよ
でも、だめだ
若井.
最後にもう一度振り返ってそう言って、俺はレコーディングルームを飛び出した
その日の夜、俺は右腕とお腹の大部分が完全に透明化しているのをみた
若井滉斗side
次の日の朝、携帯のアラームの音で目が覚めた
ベットの近くの窓から見える青空は、いつもより綺麗に見えた気がした
起きあがろうとして、気づく
脚の感覚がなかった
もしかしたら、と思いながら左手で掛け布団を捲る
案の定、両足はもうなかった
きっと、昨日我慢しちゃったのが原因だ
とりあえずお医者さんに連絡しようとして、やめた
病院でいろんな人に見守られて死ぬより、一人でひっそり死にたかったから
そして、お医者さんは元貴と涼ちゃんも呼ぶだろう
二人は俺をみてどう思うんだろう
どんな行動を取るんだろう
どんな気持ちになるんだろう
それを知るのが怖くて、お医者さんをどうしても呼べなかった
段々と、体の感覚が薄れていく
もうすぐ、この世界から俺が消える
そしたら、Mrs.GREEN APPLEはどうなるんだろう
解散?
休止?
それとも
俺がいなくても活動を続けていく?
きっと、活動を続けていくよね
きっと俺がいなくてもMrs.GREEN APPLEは成り立つもんね
だって実際、成り立ってきたもんね
二人に、俺が居ようがいまいが変わらないもんね
…約束、したのに、な。
三人、これからも仲良くMrs.GREEN APPLEを続けていくこと
何があってもお互いを信じて支え合うこと
これからもずっと友達であること
約束したこと、一つも叶えないまま、俺らは離れていってしまう
写真たての中にはあの日笑っていた俺らがいる
携帯の写真のフォルダには、色褪せてしまった思い出がある
あの頃の涼ちゃんと元貴にもう一度だけ会いたい
きっとあの日の二人なら、二人だったなら
俺はきっと今すぐ二人を呼べるのに、
携帯に打ちかけた 「元貴、涼ちゃん、助けて」 の文字
その簡単な文章を、俺は送る勇気がない
昨日元貴に 「ずっと一緒にいたい」 って言えたらどれだけ楽だっただろう
涼ちゃんに 「まだ好きなんだ」 って言えたらどれだけよかっただろう
涼ちゃんと元貴と、寄り添いあえてたら
どれだけの不幸も愛おしく思えてきたのかな
俺が透明病になっても、三人でがんばれたのかな
もう、後悔だらけなのに
俺はもう、透明になってこの世界から消えてしまう
ああ、まだ死にたくないよ
だれか、助けてよ
ねぇ
でももう、無理か
元貴、涼ちゃん、今までありがとう
二人に、君に、求められたい人生でした
段々なくなる視界の中、俺は三人で笑い合っている夢を見た
君に求められたい人生だった END.
こんにちは✨
1000いいねありがとうございます😭 感想もすごく嬉しいです✨
この作品もいいねと感想よろしくお願いします🤲
この作品はこれで最終回です いいねを一回でも押してくださった皆様、ありがとうございます
✨新連載スタートさせます✨ 「不器用な君からの最後の言葉」 楽しみにしてくれると嬉しいです👍
それではまた!